新OCがついに決定‼️


2週間に渡ったOC・DC探しですが、ついに今日終止符が打たれました。

 

OCには、Ryan Grubb 

そしてDCには、Aden Durde (元DAL DLコーチ)が就任しました

 

一応公式も、Ryan Grubb就任のツイートをしています

 


このブログではRyan Grubbについて書いていきます。

 

 

新DCのAden Durdeさんに関しては、くっぴーさんのブログに経歴などが載っていますので、そちらをご覧ください。 

blog.livedoor.jp

 

 

 

個人的には、Washington大ファン☔️兼シーホークスファンということもあり、夢のような形となりました。

 

過去のブログ(12月)で、GrubbにOCになって欲しいと、願望で書きましたが、まさかそれが現実になるとは全く思っていませんでした。

 

shumai12sea.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

1. Ryan Grubbについて

 

Ryan Grubbは、NFL経験はなく、カレッジフットボールでコーチ経験を積んできました。直近だと、Fresno StateやWashington大で、オフェンシブコーディネーターを務めました。

 

彼は、2007年から16年間、常にKalen DeBoer(現在 Alabama HC, 元 Washington大 HC)の下で働いてきました。そのため、彼の下以外でOCとなるのは初のことです。

 

2022年から2年間は、Washington大のOCとして、全米トップクラスのオフェンスを築き上げました。2021年には、全米でも下位に沈んでいたオフェンスをわずか1年で、Top 10に浮上させました。そして、昨年は、全米1位のパスオフェンスを引っ提げて、チームはNational Championshipへと進みました。これは、Ryan Grubbの手腕があってのものです。

 

 

そのNational Championship の3日後、Washington 大のHC Kalen DeBoerがAlabamaの新HCになることが発表されました。

Ryan Grubbは、16年間Kalen DeBoerの下にいたので、すぐに一緒に移籍するのかと思われましたが、最後までSeattleに留まる努力をしてくれました。

最終的には、Alabamaへと行くことになりましたが、このSeattleへの愛が、Seahawks OC就任に繋がったことは確かです。

 

その後2週間後に、Seahawksの新OC候補に浮上し、最有力となりました。

 

ただ、2日前に、この発言があったことで、一時は残留かという憶測も飛びました。

恐らく、これは、前々から予定されていたもので、あくまでも“現時点”でOCであるということを言ったのだと思います。

まあこの場で、「実はこの数日後にSeahawksのOCになります」とは言えないでしょうから、仕方なかったのかもしれません。

 

 

そして、今日、GMのシュナイダー、HCのマクドナルドと共に、レントンのレストランで食事をしているところを、ファンに激写されてしまいました。

 

ただ、公式もこれを皮肉ったようなツイートをしていたので、予期はしていたのかもしれません。

 

実は、昨年もAlabama大のOC職のオファーを、Saban直々にされたものの断っていたため。これでAlabamaのOC職を断るのは2年連続2回目になります。

Alabamaのオファーを2度も断ったのは、恐らくこの世で彼1人だと思います。

それほど、Alabamaには行きたくはなかったのでしょう。

 

 

 

2. Grubbのオフェンススタイルについて

彼のスタイルは、単刀直入に言うと、Aggressive です。

 

いくつか彼のオフェンスのポイントを挙げていきます

 

モーションを多用する

 

上記ツイートのような、サイドモーションを始めとしたモーションを多用する傾向にあります。もちろん、通常のモーションもありますが、様々なパターンのモーションを使ってきます。Washington大時代は、全スナップの内70%でモーションを利用していたというデータも見たことがあります。ランプレイであっても、ほとんどのスナップでモーションを使っていた記憶があります。

また、Single-Backのフォーメーションでセットしていたところから、Shotganにフォーメーションを変えるといった、セット後のフォーメーション変更も多く使ってきます。

 

このように、モーションなどによって、相手にプレイを読ませないことや、相手の守備を混乱させることを重視しています。

 

スクリーンを多用する

 

スクリーンはスクリーンといっても、主にWRやTEへのスクリーンがメインです。単純なスクリーンもありますが、レシーバーをモーションさせて、ブロッカーを増やしたスクリーンや、レシーバーをOLとDLの間に走らせるスクリーン(NFLだと、イリーガルメン・ダウンフィールドが厳しいので、NFLでやるのは恐らく難しい)など多彩です。

1試合で、最低でも複数回はしていたので、シーホークスでも多用してくるでしょう。

 

 

 

・パスコースが多彩

 

Ryan Grubbのオフェンスといえば、やはりパスオフェンスです。多くのパスシチュエーションで、最低でも2人は、ディープルートへ走らしている印象があります。そして、そのルートも、Deep Cross、Go Route、Deep Comebackを軸として、多彩なルールを走らせています。

これで、1番の恩恵を得るのは、Smith-Njigbaでしょう。3番手ということもあり、あまり幅広くルートを走らせてもらえていなかったので、来年はGrubbの下で本領を発揮してくれるでしょう。

ちなみに、Smith-Njigbaは、今週初めに行われた番組で、元OCのShane Waldronについて聞かれた時、かなり言葉に詰まっていて、よく思っていないのがバレてしまいました。

 

恐らく、この発表には、喜んでいることでしょう。



勝負所でのアグレッシブなコールが冴え渡っている

 

上記のツイートがその例ですが、勝負所(4th down、Firstdownで勝利)と言った場面では、非常にアグレッシブなコールをしてきます。そのチームで1番武器としているところを活かすようなコールをしてくる印象です。

今までのシーホークスでは、あまり見られなかったようなポイントであると言えます。

 

 

ランとパスのバランスが良い

 

彼のオフェンスはパス中心ですが、ランもよく織り交ぜてくるスタイルを展開しています。主に、Zone Runを中心としていて、OLのプルアウトやTEのモーションにより、ウィークサイドのランを多く使っています。また、ゴール前では、それらを効果的に使い、外側へのランをすることで、出来るだけフィールドを広く使おうとしています。前任者は、ゴール前のランはWalkerに突っ込ませるしか手がなかったので、私的にはここがどう改善するのかをかなり楽しみにしています。

また、情報によると、Alabamaから、元Washington大 OLコーチのScott Huffを連れてくるとのことで、これは非常に大きな補強となります。昨年のWashington大のOLは、全米1位の称号であるJoe Mooreアワードを獲得していて、オフェンスを陰で支えていた存在です。その立役者がやってくるのは、BrownsのOLコーチとなった前任者のAndy Dickersonの良い後継者となるでしょう。

 

 

 

簡単に挙げると、このようなポイントがありますが、私自身2年間Grubbのオフェンスをファンとして見ていた感想としては、毎試合ワクワクが止まらなかった印象です。

 

 

他のコーチ陣に関しては、全員決まったら、その時にまとめて書こうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

CFB Transfer Portal QBの主な移籍

 

 

近年Transfer Portalのルール緩和で、多くの選手がこの制度を利用するようになりました。

 

今年だけで、1000人以上と言われています。

 

また、今年のHeisman賞の1位から3位までの3人全員が、Transfer Portalを利用して移籍した経験を持っています。

(1位 Jayden Daniels  Arizona State → LSU

2位 Michael Penix Jr.  Indiana → Washington

3位 Bo Nix  Auburn → Oregon)

 

 

ということで、今年のTransfer Portalによって移籍したQBの有力選手をまとめました。

 

 

*リンク先は、247 Sportsです

 

 

 

 

 

 

1. Transfer Portalに入ったQB

 

Julian Sayin  AlabamaOhio State (True Freshman, 4-year eligibility )

評価:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 0.9800

 

彼は、5⭐️の選手ですが、まだ大学には入学していません。ただ、Nick Sabanの引退により、Alabamaに行く意味がなくなったため、NILなどを優先して移籍を決意したと思います。Ohio Stateにとっては、Will Howard(この後取り上げます)が移籍してきましたが、プレイ資格は後1年しかないため、来年以降での先発として獲ったと思います。

 

 

Aidan Chiles  Oregon StateMichigan State (Sophomore, 3-year eligibility )

評価:⭐️⭐️⭐️⭐️ 0.9600

 

HCのJonathan Smithの移籍に伴って、同じMichigan Stateに移籍しました。彼は、元からOregon Stateで来シーズン以降のスターターとして期待されていた選手なので、Michigan Stateでもスターターとなるかと思います。

 

 

Dante Moore  UCLAOregon (Sophomore, 3-year eligibility )

評価:⭐️⭐️⭐️⭐️ 0.9500

 

昨年のクラスの5⭐️選手で、今シーズンはTrue FreshmanながらもUCLAの先発としてプレイしました。ただ、UCLAのHCだったChip Kellyが退団したため、移籍する決断をしました。そして、その移籍先は、大学進学の際にUCLAとともに候補だったOregonへと移籍しました。今シーズンは先発でしたが、来年度はDilon Gabrielの控えとなるかと思います。

 

 

Cameron Ward  Washington StateMiami (FL) (Senior, 1-year eligibility )

評価:⭐️⭐️⭐️⭐️ 0.9400

 

今年までの2年間は、Washington Stateで先発を務めました。元々NFL行きをすでに発表していましたが、Senior Bowlに選ばれず、思ったより評価が低かったため、カレッジに残ることを決めました。そして、より評価を上げるために、Miami (FL)へと移籍しました。

 

 

Maalik Murphy  TexasDuke (Redshirt Sophomore, 3-year eligibility )

評価:⭐️⭐️⭐️⭐️ 0.9300

 

2022年の入学当時は、先発として期待されていましたが、翌年にArch Manningが入ったことで状況が変わりました。このまま残っても先は得られないため、先発QBを欲していたDukeへと移籍しました。

 

 

Malachi Nelson  USCBoise State (Redshirt Freshman, 4-year eligibility )

評価:⭐️⭐️⭐️⭐️ 0.9300

 

来シーズンからの先発が予想されていましたが、まさかの移籍になりました。その理由としては、USCがTransferでQBを探している動きが見られたことで、自分を先発として考えていないのではという疑念が生まれたことだそうです。

 

 

Will Howard  Kansas StateOhio State (Senior, 1-year eligibility)

評価:⭐️⭐️⭐️⭐️ 0.9200

 

来年の優勝最有力候補のOhio Stateへと移籍することになりました。QB Kyle McCordのTransferによって、先発QBのスポットが空いたOhio Stateにとっては、経験のあるHowardはピッタリと言えるでしょう。

 

 

Riley Leonard  DukeNotre Dame (Senior, 1-year eligibility )

評価:⭐️⭐️⭐️⭐️ 0.9200

 

Dukeで2年間先発を務めていましたが、名門のNotre Dameへの移籍を決めました。ここ2年Notre Dameは、Transferで獲得したQBを先発QBとして起用していて、QBはTransferで獲る方が良いという考えがあると思われます。

 

 

Brock Vandagriff  GeorgiaKentucky (Redshirt Junior, 2-year eligibility )

評価:⭐️⭐️⭐️⭐️ 0.9200

 

元2021年の全米5位QBでしたが、Georgiaの熾烈なQB争いに勝つことはできませんでした。そのため、同じSEC内でもレベルの低いKentuckyへ移籍し、そこで先発の機会を得ようとしています。

 

 

Austin Mack WashingtonAlabama (Redshirt Freshman, 4-year eligibility )

評価:⭐️⭐️⭐️⭐️ 0.9200

 

昨年の4⭐️で、今年から先発が期待されていましたが、HCのDeBoerと共にAlabamaへと移籍することになりました。現時点でAlabamaには、来年のHeisman賞候補のQB Jalen Mirroeがいるため、先発は2025年以降になりそうです。

 

 

Dillon Gabriel  OklahomaOregon (Redshirt Senior, 1-year eligibility )

評価:⭐️⭐️⭐️⭐️ 0.9100

 

Transferを利用して、UCF、Oklahomaと着々とチームのレベルを上げていき、最終的にOregonに行き着きました。プレイ資格が1年しか残っていないので、来シーズンが終わると、NFLに行くことになります。

 

 

Kyle McCord  Ohio StateSyracuse (Senior, 1-year eligibility )

評価:⭐️⭐️⭐️⭐️ 0.9100

 

今年はOhio Stateで先発を務めていて、来季も先発かと思われましたが、まさかのTransferで移籍となりました。何が原因かは分かりませんが、何かしらの問題があったと思います。

 

 

Will Rogers  Miss StateWashingtonWashington (Senior, 1-year eligibility )

評価:⭐️⭐️⭐️⭐️ 0.9000

 

昨シーズンまでの3年間Miss Stateで先発を務め、Washingtonへと移籍しました。しかし、HCのDeBoerの移籍を受け、再び移籍を決意しました。その後移籍先を探すも見つからず、結局Washingtonへと戻ってくることになりました。

 

 

DJ Uiagalelei  Oregon StateFlorida State (Senior, 1-year eligibility )

評価:⭐️⭐️⭐️⭐️ 0.9000

 

ClemsonでTrevor Lawrenceの後釜として期待されていましたが、思っていた程活躍できず、Cade Kulbnikに先発を奪われ、昨年Oregon Stateへと移籍しました。そして、今度は昨年度CFPに出場したFlorida State へ移籍し、ACCへと戻ってきました。

 

 

Tyler Van Dyke  Miami (FL)Wisconsin (Redshirt Senior, 1-year eligibility )

評価:⭐️⭐️⭐️⭐️ 0.9000

 

一時期は、ドラフト1巡候補と騒がれましたが、結局そこから評価がかなり下がってしまいました。今年は開幕先発でしたが、怪我をしている間に先発を奪われてしまいました。そのため、Transferで先発ができるWisconsinへと移籍しました。

 

 

Grayson McCall  Coastal CarolinaNC State (Redshirt Senior, 1-year eligibility )

評価:⭐️⭐️⭐️⭐️ 0.9000

 

Coastal Carolinaで4年間先発を務めましたが、コロナのシーズンでもプレイしているため、あと1年プレイ資格が残っています。Redshirtも経験しているため、来年で6年目になります。

 

 

Nate Johnson UtahVanderbilt (Redshirt Sophomore, 3-year eligibility )

評価:⭐️⭐️⭐️⭐️ 0.9000

 

今シーズンは、Bryson Barnesと2人で先発のスナップを分け合いました。しかし、来シーズンは今年全休していた不動のエースのCameron Risingが戻ってくるため、再び控えに戻ってしまいます。そのため、来季の先発を得ることができる、SECで最弱のVanderbiltへ移籍しました。

 

 

Demond Williams  ArizonaWashington (True Freshman, 4-year eligibility )

評価:⭐️⭐️⭐️⭐️ 0.9000

 

今年からArizonaに入学する予定でしたが、HC Jedd FischのWashingtonへの移籍を受けて、同じWashingtonに移籍することになりました。True Freshmanからいきなり先発する可能性もありましたが、Will Rodgersの復帰でそれは無くなりました。

 

 

KJ Jefferson  ArkansasUCF (Redshirt Senior, 1-year eligibility )

評価:⭐️⭐️⭐️ 0.8900

 

Arkansasでの5年間のキャリアで、3年間先発を務めました。ただ今シーズンは、チームもJeffeson自身も低迷してしまったため、再起をかけて移籍を決断したと思われます。

 

 

Tate Rodemaker  Florida StateSouthern Miss (Redshirt Senior, 2-year eligibility )

評価:⭐️⭐️⭐️ 0.8900

 

コロナのシーズンを含めて4年間過ごしましたが、先発を得ることは出来ませんでした。そのため、レベルを落としてでも先発の機会を得ることができる、Sun Belt ConferenceのSouthern Missへと移籍することを決めました。

 

 

Ty Thompson  OregonTulane (Redshirt Junior, 2-year eligibility)

評価:⭐️⭐️⭐️ 0.8800

 

元4⭐️QBで、2021年のTrue Freshmanシーズンにいきなり先発争いをするなど期待をされていましたが、その後はBo Nixの加入などで3年間控え生活でした。来シーズンは先発を獲得できると見られていましたが、OklahomaからDillon Gabrielが来たことで、控えに回ることが明らかになり、移籍することになりました。

 

 

Jayden de Laura  ArizonaTexas State → ??? (Senior, 1-year eligibility )

評価:⭐️⭐️⭐️ 0.8800

 

Washington Stateに2年所属した後、Arizonaに移籍し、先発としてプレイしました。ただ、昨年怪我をした際に、Redshirt FreshmanのNoah Fifitaに先発を奪われ、怪我が治った後も控えのままでした。そのため、残りの1年はレベルを下げて、Texas Stateでプレイすることになりました。しかし、その僅か10日後に再びTransfer Portalに入ることになりました。

 

 

TJ Finley  Texas StateWestern Kentucky (Redshirt Senior, 1-year eligibility )

評価:⭐️⭐️⭐️ 0.8800

 

LSU、Auburn、Texas State、そしてWestern Kentuckyへと辿り着きました。LSU、Auburn時代はともに先発を務めていましたが、先発を維持することができず、Transferで大学のレベルを落としていってしまいました。

 

 

 

 

 

2. まとめ

 

今回紹介したのは、QBの中でも上位の選手たちなので、それ以外のQBや他のポジションを見たい方は、以下のリンクから見てみてください。

 

https://247sports.com/season/2024-football/transferportalpositionranking/

 

主なトランスファーの理由としては、HCの移籍や引退によるものや、先発の機会を得るための移籍がほとんどです。

 

 

 

 

新HC Mike Macdonaldについて

 

 

今日、ついにシーホークスの新HCが、Boltimore Ravens DCのMike Macdonaldに決まりました。

 

 

当初から大本命だったので、新HC交渉は成功したと言えるでしょう。

 

個人的には、これ以上ない結果だと思います。

 

 

 

 



 

 

 

 

1. Mike Macdonaldについて

 

年度

所属

役職

20102013

Georgia

Defense Quality Control Assitant

2014

Ravens

Coach Intern

20152016

  

Defenive Assistant

2017

  

DB Coach

20182020

  

LB Coach

2021

Michigan

DC

20222023

Ravens

DC

2024(現在)

Seahawks

HC

 

経歴を簡単にまとめると、上図のようになります。

現在36歳です! 現HCの中で最年少です (1987年6月26日生まれ)

 

 

高校時代は、アメフトと野球の両方をやっていましたが、4年生の時の怪我で引退しました(怪我をしていなかったとしても、大学に奨学金で進める程の選手ではなかったそうです)。

大学は、Georgia大で、経済学部を首席で卒業する超優秀な生徒でした。その後は、スポーツマネージメントを学ぶために、大学院に進学しながら、Georgia大のコーチに就任しています。Georgia大時代の同僚のコーチも「非常に賢く、何に対してもコミュニケーションを取ることができ、1年目からその素質を見せていた」と絶賛しています。

 

MacdonaldがRavensのコーチとなってからは、2015年を除いて平均失点は毎年一桁順位で、平均喪失ヤードは12位以下をキープしています。

 

その後、2021年にMichigan大のDCに就任し、その前年125チーム中95位だったディフェンスを、8位まで建て直し、CFP出場に貢献しました。また、ドラフトでも、Aidan HutchinsonDexton Hillの2人の1巡指名を輩出しました。その一方で、MacdonaldのいないRavensディフェンスは、平均失点19位、平均喪失ヤード25位まで急落してしまいました。

 

翌年の2022年から、再びRavensに復帰し、DCに就任すると、ディフェンスのスタッツが軒並み一桁順位に戻りました。そして、今シーズンは、平均失点リーグ1位、平均喪失ヤードは6位となりました。

 

 

NFLでのコーチ経験は、僅か9年(大学を入れても14年)ですが、十分結果を残してると言えます。

 

 

 

 

2. 今後の展望

 

恐らく、DCは、Ravensの中から誰か連れてくると思われます。個人的には、RavensでHC補佐を務めているAnthony Weaverが有力かなと思います。彼は他のチームからもDCのオファーを受けていますが、同僚のMacdonaldからのオファーであれば、受けると思います。

ただ、実際にプレイコールをするのは、DCが誰になろうが、Macdonald自らすることになると思います。

 

その一方で、OCが誰になるのかは見当がつきません。Ravensから連れてくるのであれば、TexansでOC経験のあるGeorge Godseyか、WR CoachのGreg Lewisが有力かなと思います。

Seahawksに今年まで在籍していたコーチで言うと、自由に他チームと契約していいと通告されているので可能性は低いですが、いくつかのチームのインタビューを受けたAndy Dickersonは可能性はあると思います。

 

あくまでも私が考えた候補なので、これ以外の選択が行われる可能性の方が高いと思います。

 

 

 

今年のRavensはNFC西地区に対しては4勝0敗で、特に49ers戦ではPurdyから4 INTsを奪うなど、相性の良さを見せました。また、PlayoffのChiefs戦では、前半は苦労しましたが、ハーフタイムでアジャストすると、後半は0点に抑えました。

 

シーホークスは、ここ2年で対シャナハンは0勝5敗で、今年は対シャナハンと対マクベイ合わせて0勝4敗と、かなり苦労してきたので、Macdonaldがこれを止めてくれることを願っています。対49ersはここ2年間が顕著なだけですが、対Ramsは、マクベイ時代が通算5勝10敗、ここ10年間でシリーズをスイープできたのはたった1回だけです。

 

ただ、シャナハンのツリーに対しては、Macdonaldは相性が良く、期待ができるポイントです。

 

 

 

そして、今後のオフシーズンはどう動いていくのかということが、気になるポイントです。

 

Ravensのディフェンスから今オフFAになる選手を取ってくるとなると、今年Pro Bowlに選ばれたILBのPatrick Queenや、同じく今年Pro Bowlに選出され、7INTを奪ったSのGeno Stoneは候補に入ってくると思います。

 

彼らは、恐らくRavensが引き止める可能性は低いと見られていて、シーホークスが獲得する有力候補になるのは確実です。

 

 

また、2月16日に、Geno Smithの2024年の契約の内、$12.7 Mのベースサラリーが保証される期限を迎えます。この日を過ぎると、来年のサラリーが全額保証されることになります。可能性は少ないですが、MacdonaldGenoを来年の先発として考えていないのであれば、この日までにカットするか、契約を変えなくてはいけません。逆に、この日までに何も動かなければ、Genoが来年の先発と言ってもいいでしょう(少なくとも、チームには残るのは確定です)。

 

 

最年長から最年少になったことで、チームの方針も変わりそうです。ただ、Macdonaldもサイドラインでは情熱的なので、シュナイダーが言っていたPostive Cultureは、引き継がれていきそうです。また、規律を重視するよりも、選手の自主性を重んじる方のタイプだと思うので、チーム内の雰囲気はあまり変わらないのではないかと思っています。

 

 

 

 

 

シーホークスの新HC動向と他チームの新HC状況のまとめ

 

 

Seahawksのシーズン振り返りの際に、少しだけまとめていましたが、今回は本題として書いていこうと思います。

 

現時点での他チームの動向も踏まえながら考えていきたいと思います。

 

 



 

 

 

 

 

1. 現時点での他チームの状況

 

HCを探していたチームですでに決まったのは、8チーム中6チームとなっています。

 

NE: Jarod Mayo (NE ILB Coach 内部昇格)

TEN: Brian Callahan (CIN OC)

LV: Antonio Pierce (LV interim HC 内部昇格)

LAC: Jim Harbaugh (UM HC)

ATL: Raheem Morris (LAR DC)

CAR: Dave Canales (TB OC)

 

ATLは、ベリチックではなく、TBでHC経験があり、ATLでも2020年にInterm HCを務めたRaheem Morrisを選びました。

また、CARは、SEAで2010年から2022年シーズンまでQB Coachなどを務めていたDave Canalesを選びました。GenoとMayfieldを再生させたことを評価したと思われます。

 

 

これで残るは、CommandersとSeahawksのみになりました。

 

 

 



2. Seahawks HC Candidates

 

 

ここからは、Seahawksの新HC候補を紹介します。

 

まずは、現時点で2回目のインタビューを受けた、もしくはそのリクエストを受けた人です。

 

今の段階で、2回目のインタビューのスケジュールは以下の通りです。(*日付は現地時間)

 

日付

名前

現職

1/23()

Patrick Graham

LV DC

1/24()

Mike Kafka

NYG OC

1/25()

Dan Quinn

DAL DC

1/26(Cancel)*ATLHCに決定

Raheem Morris

LAR DC

1/27

Ejiro Evero

CAR DC

 

Patrick Graham (LV DC)

Embed from Getty Images

 

上の4人の中で、現時点で一番可能性があるのは彼だと思います。2009年から2015年にかけて、ベリチックの元で働いていた経験を持つなど、45歳ですが経験豊富であると評価されています。また、昨年まで最下位に近かったRaidersのディフェンスを今年建て直したことも評価されていて、またその選手たちからも評判が良いです。

 

 

Mike Kafka (NYG OC)

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現時点で36歳と非常に若いです。またコーチ歴も僅か8年と短く、経験も浅いです。ただ、Mahomesが指名された2017年からKCで働いていて、QB Coachとしても4年務めています。つまり、Mahomesを育て上げた経歴を持っています。その後、NYGでOCとなり、昨年はDaniel Jonesの覚醒にも影響をもたらしたとされています。

 

 

Dan Quinn (DAL DC)

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彼は、Super Bowlに出場した2年間、SEAでDCを務めていました。また、ATLのHC時代にも、Super Bowl出場を経験しています。一番シーホークスにフィットすると言ってもいいでしょう。ただ、もし就任したとしたら、Pete Carrollと似た考えのため、変えた意味があるのかという意見も出てくるかと思います。

 

 

Ejiro Evero (CAR DC)

Embed from Getty Images

 

ディフェンスを主にするコーチですが、オフェンスやSTを担当した経験も持っています。また、Harbaugh時代の49ersや、McVay時代のRamsなど、数々のチームで最強ディフェンスを支えてきました。実際にDCになったのは昨年からですが、昨年はBroncos、今年はPanthersと両チームとも素晴らしいディフェンスを築いています。

 

 

 

また、2回目のインタビューを受けるのは上の4人だけですが、有力候補は他にも存在します。

 

 

Ben Johnson (DET OC)

Embed from Getty Images

 

今年の全HC候補の中で、1番人気と断言できると思います。シーホークスは、すでに1回インタビューを行なっていて、2回目はLionsが負けた後、もしくはSuper Bowl終了後に行うと思います。ただ、Commandersが、Ben JohnsonをNo.1 ターゲットに置いていて、Commandersでほぼ確実と見られています。

 

Mike Macdonald (BAL DC)

Embed from Getty Images

 

今残っている候補の中では、最も最有力だと思います。まだインタビューを一度も行っていませんが、Divisional Playoff以降はそのチームのシーズンが終わるまでは交渉できないというNFLのルールがあるからあって、興味を持っていないわけではありません。また、彼が他チームからインタビューを受けていたのは、1月9日水曜日までで、シーホークスはまだCarrollを解雇していない段階でした。その後は、Ravensがリクエストを締め切ってしまい、結果的にインタビューができていない状況です。

ただ、シーホークスが興味を持っているのは事実で、最有力と言えると思います。

 

 

Mike Vrabel (Former TEN HC)

Embed from Getty Images

 

彼の場合は、既にチームから解雇されているため、インタビューをするのにリクエストをする必要がありません。そのため、現時点では情報はありませんが、会っている可能性は否定できません。ただ、興味があるという情報しか出ていないので、有力候補でないということは明らかです。

 

 

 

そして、1回目のインタビューを受けたものの、2回目のインタビューのリクエストを受けなかった2人です。

可能性は低いですが、今後リクエストが送られる可能性もあります。

 

Frank Smith (MIA OC)

 

Bobby Slowik (HOU OC)

 



 

 

3. まとめ

 

Commandersが、Ben Johnsonを選ぶと思われるので、それ以外は選び放題になります。

もちろん、Commandersは、Ben Johnson確定でないため、他を選ぶ可能性もありますし、シーホークスがBen Johnsonを獲得することも可能です。

 

 

ちなみにCommandersの候補は以下の通りです(既に選ばれたHC候補は省いています)

 

Ben Johnson (DET OC) (1回) *被り

Aaron Glenn (DET DC) (1回)

Anthony Weaver (BAL Acc HC) (1回)

Mike Macdonald (BAL DC) (1回) *被り

Bobby Slowik (HOU OC) (2回) *被り

Dan Quinn (DAL DC) (3回) *被り

Eric Bieniemy (WAS OC) (1回)

 

 

当初最有力と見られていて、大人気だったBen JohnsonとMike Macdonaldのどちらかが必ず選べる状況になったのは、待ったもの勝ちだと言えるでしょう。

 

恐らく、どちらかはSuper Bowlまで行くと思うので、新HC選考はSuper Bowlの数日後までかかるのではないかと思います。

 

また、どちらも負けたとしても、早くて来週の中旬まではかかると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来シーズンのCFBの展望及びカンファレンス間の移籍について

 

 

昨年度から、カンファレンス間でのチーム移動が激しさを増しています。

 

そして、来シーズンには、Power-5と言われるFBSのトップカンファレンス間でも、移籍が多く発生します。

 

今回は、そのカンファレンス間でのチーム移動をまとめつつ、若干早いですが、来シーズンの展望をカンファレンスごとにしていこうと思います

 

 

 

 

 

 

 

 

1. Power-5 Conference

 

・SEC (Southeastern Conference)

 

In: Oklahoma, Texas (from Big 12)

Out: ❌

 

Stay: Alabama, Arkansas, Auburn, Florida, Georgia, Kentucky, LSU, Ole Miss, Miss State, Missouri, South Carolina, Tennessee, Texas A&M, Vanderbilt

 

現在Power-5の中でも、最強カンファレンスの呼び声高いSECですが、来年からは、TexasOklahomaという歴史のある2校がBig 12から加入することになりました。Texasは今年のCFPにも出場しましたし、またOklahomaも近年NFLドラフト全体1位QBを2年連続で輩出する(Baker Mayfield, Kyler Murray)などしていて、2校とも強豪校の一つとして数えられています。この2校が加入することで、さらにSECの独壇場が続きそうな気がしています。

www.cbssports.com

 

展望: 来シーズンは、この2校が加わることで、より面白い試合が増えてきそうです。今シーズンCFPに出場したAlabamaは、名将Nick Sabanの引退により、HCがWashington大のKalen DeBoerに変わりました。これの影響で、有力選手の一部がすでにTransfer Portalに入っているため、昨シーズンの12勝からどこまで勝ち星を維持できるかが注目です。一方、CFPに惜しくも出られなかったGeorgiaは、TEのBrock Bowersというオフェンスの要を失いますが、来シーズンも強さを維持できると考えています。SEC内での、最有力校と言えるでしょう。また、Ole Missも、Transferで補強を行なったことで、かなり力をつけてきています。しかし、絶対的エースRBのQuinshon Judkinsが、Ohio StateにTransferで移籍したため、大きな痛手となっています。そして、強豪LSUは、今年Heisman賞を獲得したQBのJayden Danielsと、Malik NabersとBrian Thomas Jr.の強力レシーバー陣を失った穴を埋めれるかが鍵になります。

新たにSECに加入したTexasは、先発レシーバー3人がNFLへ行ってしまうものの、先発QBのQuinn Ewersが残留することやAlabamaからWRのIsaiah Bondが加入することなどから、来季もCFPへ行ける戦力を持っていると言えそうです。ただ、個人的には、Arch Manningが来季も控えQBとなってしまうことが残念です。また、Oklahomaは、先発QBが昨年の5⭐️のJackson Arnoldに変わるため、チームの命運は彼にかかっていると言っても良いと思います。

 



・Big Ten Conference

 

In: UCLA, Oregon, USC, Washington (from Pac-12)

Out: ❌

 

Stay: Illinois, Indiana, Iowa, Maryland, Michigan, Michigan State, Minnesota, Nebraska, Northwestern, Ohio State, Penn State, Purdue, Rutgers, Wisconsin

 

今シーズン9年ぶりに、Big TenからNational Championを輩出することができました。これで、SECに肩を並べることはできないものの、Power-5でも力を持つカンファレンスとなることができました。そして、Pac-12の中でも強豪かつ名門の4校が、来シーズンから加入することになります。2022年にUSCUCLAが移籍を発表し、その翌年の2023年にOregonWashingtonが遅れて移籍を発表しました。これによって、Big Tenは18校体制になります。また、これでBig Ten Championshipsが塩試合になることもなさそうです。

bigten.org

 

展望: National ChampionとなったMichiganですが、来シーズンCFPに進む確率は50-50と言えそうです。それは、QBのJJ McCarthyがNFL行きを決めたことや、HCのJim HarbaughもNFLへ復帰する可能性が浮上しているからです。もしそうなれば、2敗以上は避けられそうになく、CFP進出は不透明と言えそうです。その一方で、ライバルのOhio Stateは、NFL行きを取り止め大学に戻ってきた選手が多く、またTransferでもしっかりと補強できており、Big Ten内での最有力とも言えそうです。他には、Penn StateもBig Tenでの優勝候補と言えそうです。2025年NFLドラフトで全体1位の呼び声高いQBのDrew Allarを筆頭に、Ohio StateからTransferで加入したWRのJulian Flemingなど、Ohio Stateには及ばないものの良いメンバーが揃っています。また、Oregon StateからHCとQBを呼び寄せるなど、大変革を行なったMichigan Stateも注目です。

新たに加入したチームで言うと、Oregonがかなり注目です。QBのBo NixがNFL行きを決めたものの、OklahomaからDillon Gabrielと、UCLAからDante Mooreという2人の非常に優秀なQBをTransferで獲得しました。Gabrielは来年の先発QB、Mooreは将来のトップQBとして扱うかと思います。また、Texas A&Mから将来のスターWR候補のEvan Stewartも補強しています。昨年よりもよりレベルアップしていて、National Championも十分狙えるメンバーだと思います。一方、ライバルで、今年National Championshipに出場したWashingtonは、HCの交代などで選手の流失に歯止めがかかっておらず、苦しいシーズンになりそうです。また、USCは、スターQBのCaleb WilliamsがNFLへ行くことと、元5⭐️のMalachi NelsonがTransferでBoise Stateへ移籍したことによるQB問題や、昨シーズン酷かったディフェンスをどう直せるかが鍵になりそうです。

 

 

 

・Big 12 Conference

 

In: Arizona, Arizona State, Colorado, Utah (from Pac-12)

Out: Oklahoma, Texas (to SEC)

 

Stay: Baylor, BYU, Cincinnati, Houston, Iowa State, Kansas, Kansas State, Oklahoma State, TCU, Texas Tech, UCF, West Virginia

 

昨年、AACなどから4校を新たに迎えましたが、今年もPac-12から4校が新たに加入することになります。一方で、OklahomaTexasというBig 12の中心的存在とも言える2校が、いなくなったインパクトは非常に大きいです。このインパクトは、4校の加入だけで埋めきれるほどの大きさではありません。ただ、カンファレンス間での移動で生じるパワーバランスの変化の波にあまり巻き込まれなかったのは、この2年間で8校を加入させられたからだと思います。

big12sports.com

 

展望: TexasとOklahomaがいなくなったことで、Pac-12から加入したチームの独壇場になる可能性があると思います。その中でもOklahoma Stateは、かなり有力な候補と言えると思います。今シーズンの快進撃を支えたRBのOllie Gordon IIが残る他、先発QBのAlan Bowmanが7年目の資格を得ることができたため、来季も先発することが予想されます。他にも、KansasKansas Stateも候補だと思います。

新しく加入したチームの中では、Utahが最有力だと言えます。先発QBのCameron Risingは、一昨年のRose Bowlで負ったACL断裂の怪我で今シーズンは全休し、特例で7年目のキャリアを迎えます。全体的にメンバーが変わることが予想されますが、地力のあるチームなので、それほど問題ないと思います。また、Arizonaは、Utahを倒せる可能性のある唯一のチームと言えると思います。昨年覚醒したQBのNoah Fifitaを筆頭に、パスオフェンスは非常に強いです。ただ、HCのJedd FischがWashingtonの新HCに就任したことで、Transferでの流失が出てきているのが心配です。ただ、チームの核とも言えるFifitaとNo.1 WRのMcMilanの2人が残ったのは、非常に大きいです。優勝候補になるかは分かりませんが、Prime (Deion Sanders)が率いるColoradoも注目です。先発QBでPrimeの息子のShedeur Sandersは、2025NFLドラフトの1巡候補に上がっている他、またWRとCBの二刀流を行っているTravis Hunterなどの注目選手が多くいるため、注目度は高いです。ただ、昨年も開幕から調子が良く注目度がかなり高かったですが、その後の大失速で期待を裏切られたということもありました。

 

 

 

・ACC (Atlantic Coast Conference)

 

In: California, Stanford (from Pac-12) SMU (from AAC)

Out: ❌

 

Stay: Boston College, Clemson, Duke, Florida State, Georgia Tech, Louisville, Miami (FL), North Carolina, NC State, Pittsburgh, Syracuse, Virginia, Virginia Tech, Wake Forest

 

Pac-12の崩壊を受けて、東海岸のカンファレンスではありますが、CaliforniaStanfordが西海岸からやってきました。Big TenとBig 12への移籍は想定内でしたが、東海岸のACCへの移籍は驚きでした。また、AACからSMUが移籍してきました。逆に、出て行ったチームはありませんでしたが、落ち着いていられないのが今のACCの状況です。その理由は、Florida Stateが全勝でACC Championとなりましたが、CFPに出場できませんでした。先発QB Jordan Travisの怪我による離脱が影響したとは言えど、Power-5で全勝のチームがCFPに出られなかった(1敗のチームにも抜かれた)のは衝撃でした。それを受けて、Florida Stateが他のカンファレンスに移籍するのでは?という噂も流れました(昨年からありましたが)。これの理由には、放映権料による分配金が他より少ないということもあるようですが、ACCがPower-5内のパワーバランスで最下層に置かれてしまったことは事実です。今回のカンファレンス間の移籍の波では、吸収する側に回りましたが、次回起こった時には、吸収される側に回っても不思議ではありません。

theacc.com

 

www.cbssports.com

 

展望: 最有力は、今シーズンの王者のFlorida Stateだと思います。先発QBのJordan Travisを始めとして、多くの選手がNFLやTransferで去りましたが、その分しっかりとTransferでカバーしたと思います。特にQBで言うと、Oregon StateからQBのDJ Uiagaleleiを獲得しました(元Clemson所属だったので、ACCには2シーズンぶりに復帰)。今シーズンほどの力はないですが、ACCを制するのには十分だと思います。また、Clemsonも候補の一つです。ここ数年は毎年CFPのチャンスがあると言われながら、結局Trevor Lawrenceがいなくなった後は出場できていません。QBのCade Klubnikにとっても、勝負の年になりそうです。

 

 

 

・Pac-12 (Pac-2?)

 

In: ❌

Out: UCLA, Oregon, USC, Washington (to Big Ten) Arizona, Arizona State, Colorado, Utah (to Big 12) California, Stanford (to ACC)

 

Stay: Oregon State, Washington State

 

今回の波によって、伝統のPac-12が崩壊してしまう形になりました。名称がどうなるかは分かりませんが、12校からたった2校になってしまいます。原因は主に2024年シーズン以降の放映権の問題で、ESPNなどのTV局も継続オファーを出したものの額が低く却下され、その後Appleが良い価格で提示したものの配信のみという理由で却下され、結局放映権が決まらずという状況が続いてしまいました。

来季からは2校になってしまいますが、スケジュール的には、MWC(Mountain West Conference)というFBSではあるもののPower-5の1個下のGroup-5にあたるカンファレンスと提携する形になりました。この提携によって、MWCとの試合をそれぞれ年7試合行いますが、MWCに入るという形ではなく、あくまでNon-Conferenceの試合として行うというものだと思います。果たして、今後もこの形を維持するにかは分かりませんが、どちらにしてもこの2校は苦しい状況に置かれてしまっています。

www.cbssports.com

 

展望: この2校だと、Oregon Stateが有利だと思います。昨年も上位に入るなど、Pac-12内でも力をつけてきたチームです。特にRBのDamien Martinezを中心としたラン攻撃は非常に強く、来シーズンも健在だと思います。HCとQBがそれぞれMichigan Stateに移籍しましたが、そこまで戦力に大きく響いてはいないように思えます。

 

 

 

2. まとめ

 

視聴者としては、来シーズンは今まであまり実現してこなかった対戦カードの試合が多く観れることや、CFPが12チームに拡張されるなど、楽しみな点もあります。

 

この波が一旦これで収束するのか、それともまだまだ続いていくのか、注目です。

 

 

 

Seahawks 2023 シーズン振り返り Part 2 (Defense、Special Team)

 

 

前回は、首脳陣とオフェンスの振り返りをしました。

 

shumai12sea.hatenablog.com

 

 

今回は、残りのディフェンスとスペシャルチームを振り返っていきたいと思います。

 

 

 

 



 

 

 

 

1. ディフェンス陣

 

・EDGE

53 Boye Mafe  52 Total tackles, 9 TFLs, 9.0 Sacks, 16 QB Hits, 1 FF, 2 FR, 6 PDs


2年目で一気に覚醒した形になりました。特に、パスラッシュでの成長が大きく見られたのは、非常に良かったです。Pro Bowlに選ばれるようなOTに対しても、互角に渡り合えるレベルになったと思います。ただ、Nwosuがシーズンエンドしてからは、カバーがキツくなったのもあり、目立つ機会が少なくなってしまいました。

 

 

58 Derrick Hall  38 Total tackles, 3 TFLs, 5 QB Hits, 1 PD

 

ルーキーシーズンは、ローテーションでの起用が中心になりました。ランストップに関しては、十分貢献していたと言えると思います。ですが、パスラッシュでは、まだまだ成長途中でで、サックを上げる事は出来ませんでした。

来年は、より出場機会が増えると思うので、そこで成長を示せるかが楽しみです。

 

 

52 Darrell Taylor 28 Total tackles, 7 TFLs, 5.5 Sacks, 8 QB Hits, 1 FF, 1 PD

 

今年は、Nwosuが怪我した後の後半から先発としてプレイし始めました。パスラッシュは、悪くないものの、やはり課題のランストップは変わっていませんでした。ここが直らない限りは、先発として起用するのは厳しいと思います。

 

 

10 Ucheena Nwosu  16 Total Tackles, 4 TFLs, 2.0 Sacks, 6 QB Hits, 2 FFs

 

Nwosuがシーズンエンドになってしまったことが、ディフェンス崩壊の始まりだったと思います。怪我をするまでは、ラン1回あたりの平均損失ヤードはリーグ1位でした。ただ、その後は、悪くなっていく一方で、200ヤード近く走られる試合も少なくはありませんでした。

ランディフェンスに関しては、彼が来年戻ってくることで、少しは改善できると思います。

 

 

57 Frank Clark  6 Total Tackles

 

シーズン途中で加入し、主にローテーションとして働きました。ただ、12月になると、Inactiveになることの方が多くなってしまいました。そして、12月30日に解雇されました。

 

 

 

・DL

90 Jarran Reed  54 Total Tackles, 7 TFLs, 7.0 Sacks, 12 QB Hits, 1 FF, 1 FR, 2 PDs

 

久しぶりのチーム復帰となりましたが、キャリアハイに迫る素晴らしい活躍でした。特にパスラッシュでは、シーズン前半から好調で、チームを牽引する活躍を見せていました。

是非、来年も今年のような活躍を見せ続けてほしいです。

 

 

55 Dre'Mont Jones  49 Total Tackles, 5 TFLs, 4.5 Sacks, 12 QB Hits

 

大型契約で昨オフにFAで加入しましたが、期待していたような活躍は出来ませんでした。昨年までの活躍を過大評価していた面もありますが、この成績では明らかに足りないと思います。体重が軽いため、Edgeの位置に入ることもありましたが、機能しませんでした。

来季もこのようなパフォーマンスが続くと、契約を1年残してでのリリースになってしまうと思います。

 

 

99 Leonard Williams  41 Total Tackles, 9 TFLs, 4.0 Sacks, 11 QB Hits, 1 PD (*トレード後の10試合の成績)

 

シーズン中のトレードで加入し、Week 9からの出場となりました。トレードされてからの10試合でこの成績は、凄いとしか言いようがありません。また、NFL史上初のレギュラーシーズン18試合出場となりましたが、本人曰く、全然余裕だったとのことです。彼がトレードされていなかったら、ディフェンスは今よりももっと酷くなっていたでしょう。おそらく、Eagles戦も彼の活躍なしには勝てていなかったと思います。

今オフにFAとなりますが、彼には大金をかけてでも残してほしいと思います。

 

 

97 Mario Edwards  21 Total Tackles, 5 TFLs, 2.0 Sacks, 6 QB Hits, 1 FF, 1 PD

 

シーズン前半は先発での起用もありましたが、Williamsがトレードで加入してからは、ローテーションのみでの起用となりました。NYG戦でのFFなどの印象に残るプレイもありましたが、トータルで判断すると、ローテーションでの起用がベストであると思いました。

 

 

93 Cameron Young  18 Total Tackles, 1 TFL, 1 QB Hits, 1 PD

 

今年のドラフトの4巡指名でしたが、20%のスナップでの出場に留まりました。主にランシチュエーションでの出場が多く、タックル率は高い数字でした。今年は、Moneが昨シーズン負ったACL断裂による全休によって、代わりに出番を得ていたため、来シーズンはロースター争いからとなるでしょう。

 

 

95 Myles Adams  6 Total Tackles, 1 TFL, 1.0 Sacks, 1 QB Hits

 

今季は、昨シーズンと同じくローテーションとしてシーズンをスタートさせました。ただ、Bye Week明けからは、Inactive になることがほとんどで、出番はほぼありませんでした。

 

 

94 Mike Morris  3 Total Tackles

 

今年の5巡ルーキーです。Week 1は、DEのローテーションとして出場し、32%のスナップで出場しました。ただ、その試合でシーズンエンドの怪我を負い、そのままIRで1年を過ごしました。開幕からいきなりこのような出番を得ていたので、首脳陣からの期待は高かったと思います。

 

 

 

・ILB

54 Bobby Wagner  183 Total Tackles, 11 TFLs, 3.5 Sacks, 6 QB Hits, 1 FR, 3 PDs *ProBowl, AP All-Pro 2nd Team

 

1年ぶりの復帰となった今シーズンですが、2nd Team All-Proに選ばれるのに相応しい活躍でした。また、タックル数もリーグ1位と、相変わらずランストップに関しては、素晴らしい活躍でした。ただ、パスカバーやQBランへの対応が穴となってしまい、シーズン後半になるに連れて、相手オフェンスに狙わることが多くなってしまいました。

再契約は確実かと思っていましたが、HCが変わるため、新HC次第になるでしょう。(Dan Quinnであれば、おそらく残ると思われる)

 

 

56 Jordyn Brooks  111 Total Tackles, 8 TFLs, 4.5 Sacks, 5 QB Hits, 1 FF, 1 FR, 1 INT(1 PIck 6), 4 PDs, 1 TD

 

昨シーズンのWeek17にACL断裂の大怪我を負い、開幕はほぼ間に合わないかと思われていましたが、見事開幕に間に合いました。また、シーズン中も膝の怪我に2度苦しみましたが、欠場は僅か1試合と、強靭なタフさを持っています。そして、プレイも良く、Wagnerが戻ったことでタックル数は減少しましたが、その他のスタッツは上がっています。ACL断裂の翌年にこのパフォーマンスは、凄いです。

Wagnerと同じくFAになりますが、キャップの関係上、どちらか片方のみを選ばざるを得ないことになりそうです。

 

 

0 Devin Bush Jr.  37 Total Tackles, 5 TFLs

 

主に、Brooksが怪我していた際に出場していました。持ち味の身体能力の高さを活かしたパスカバーは良かったですが、ランストップでは到底ILBとして出せるレベルではありませんでした。フィジカルで押し込まれることが多く、ランナーを止めるまでに数ヤードかかる場面も少なくはありませんでした。

他の2人と同じくFAになりますが、再契約するかどうかは言わなくても分かると思います。

 

 

59 Jon Rhattigan  17 Total Tackles

 

今年もSTとしての出場がほとんどでした。タックルに関しては、十分ディフェンスでも使えるレベルになっていると思います。

 

 

44 Nick Bellore  13 Total Tackles

 

今年もSTのキャプテンとして、中心的存在を果たしました。STでのミスがほとんどなかったのは、彼のおかげである部分が大きいと思います。また、ディフェンスでも、ゴール前のランシチュエーションで出場する機会が数回ありました。そして、FBとしてオフェンスのスナップにも4回出場しています。

 

 

 

・CB

21 Devon Witherspoon  79 Total Tackles, 8 TFLs, 3.0 Sacks, 4 QB Hits, 1 FF, 1 INT(1 Pick 6), 16 PDs, 1 TD *ProBowl

 

ルーキーシーズンとしては、これ以上ない活躍だったと思います。ランストップもブリッツもパスカバーも全て素晴らしいかったです。もはや、Adamsにして欲しかったことを、全てしてしまったと思います。また、ビックプレイやビックヒットが多いなど、スター性も高く、Troy AikmanからDeion Sandersのようだと例えられることもありました。

この活躍を来年もできるのであれば、リーグを代表するCBの1人として名を残す選手になっていくでしょう。

 

 

27 Riq Woolen  53 Total Tackles, 1 TFL, 2 FRs, 2 INTs, 11 PDs

 

パスカバーに関しては、今年も非常に良かったと思います。INTは減りましたが、狙われるそもそもの数が減った事によるものだと思います。ただ、タックルミスをすることが多く、恐らくそれが原因で先発から下げられることもありました。

パスカバーはリーグでもトップクラスなので、そこがある程度直れば、Witherspoonとリーグでも随一のCBユニットを築けると思います。

 

 

22 Tre Brown  34 Total Tackles, 2 TFLs, 1.0 Sacks, 1 QB Hits, 2 FFs, 2 INTs(1 Pick 6), 6 PDs, 1 TD

 

ここ2年は怪我が多く先発に定着できていなかったですが、今年は怪我なく過ごしたため、シーズンの半分以上を先発として過ごすことができました。パスカバーでは、ChaseとのMan-to-Manでインターセプトを奪うなど、1年目からかなり成長しました。ランストップでもまずまずで、来年もCBの3番手となるでしょう。

 

 

30 Michael Jackson  34 Total Tackles, 2 TFLs, 5 PDs

 

昨シーズンはほぼ全ての試合で先発しましたが、今季はWitherspoonやT.Brownの台頭で、主に控えとして過ごしました。シーズン後半に、先発の機会を数回得ることができ、Eagles戦で活躍はしたものの、その他の試合では目立った活躍は出来ませんでした。

 

 

23 Artie Burns  23 Total Tackles, 2 TFLs, 2 PDs

 

シーホークスに来て2年目でしたが、主にSlotの控えとしてプレイしていて、主にWitherspoonが怪我でいなかった際にそこをカバーしていました。先発としては力不足でしたが、控えとしている分には心強い存在です。

 

 

・S

20 Julian Love  123 Total Tackles, 1 TFL, 2 FF, 1 FR, 4 INTs, 7 PDs *ProBowl

 

移籍1年目で、素晴らしい成績を残しました。また、キャリア初のProBowl出場も決めました。Eagles戦では、2 INTsを奪うなど、この試合のMVPとも言える活躍でした。また、重要な場面でのビックプレイが多く、頼れる存在です。マンカバーでは、まだまだ課題があるものの、全体的にはAdamsよりも上回っていると言えるでしょう。

あと1年で契約が切れてしまうため、契約延長は必須と言えそうです。

 

 

6 Quandle Diggs  95 Total Tackles, 1 TFL, 1 INT, 5 PDs

 

6年連続でINTを3個以上決めていましたが、今年は僅か1個でした。また、3年連続で出場していたPro Bowlも、今年は選ばれませんでした(補欠ではあるため、まだ確定ではないが)。プレイ的にも、ここ数年のパフォーマンスよりも落ちてしまったように感じました。

来季のオフで契約が切れますが、キャップを考えると、今年でカットされる可能性もありそうです。

 

 

33 Jamal Adams  48 Total Tackles, 7 TFLs, 2 QB Hits, 2 PDs

 

今シーズンもサックが無かったので、丸3年サックをしていないことになります。何のために獲得したのでしょうか?...と言いたくなるような状況です。今年も含めてここ数年は怪我で出れていないことも多く、正直言うと戦力にはなっていないです。タックルは相変わらず良く、十分貢献していると思いますが、それ以外のパスラッシュやパスカバーが良くないです。ただ、パスカバーが悪いことはトレード時点で分かっていたことなので、そこは仕方ないことでもあります。

HCも変わるため、カットという選択肢も十分考えられると思います。

 

 

8 Coby Bryant  18 Total Tackles, 1 FF, 1 QB Hit

 

今年から、Sにコンバートすることになりました。シーズン序盤はSlotでプレイすることもありましたが、Week 2につま先の怪我をしてIR行きとなってしまいました。

ただ、来季Sの先発が空く可能性があることを考えると、来季はSとしてプレイする回数が増えていきそうです。

 

 

32 Jerrick Reed  11 Total Tackles

 

今年は、主にSTでの出場がほとんどでした。Week 11にACL断裂の大怪我を負ってしまい、シーズンエンドになってしまいました。ただ、怪我するまでの10試合の間は、STでのタックル数がリーグ1位でした。

 

 

 

2. スペシャルチーム陣

 

5 Jason Myers  FG: 35/42 83.3%, XP 33/33 100%

 

今年は、ダメな年と良い年の2年周期のダメな年の方なので、覚悟はしていましたが、思ったほど悪くはなかったです。シーズン前半はかなり外していましたが、Bye明け以降は、外した本数は2本のみと安定していきました。そして、1シーズンでFG35本成功は、キャリアハイでもありますが、シーホークスのチーム歴代1位の記録でもあります。

 

 

4 Michael Dickson  66 Punts, 3303 yds, 50.0 yds/a, TB% 12.1%, In20% 37.9%

 

今年は、昨年よりも飛距離の数字が上がりました。正直、Pro Bowlに選ばれてもいいような数字ではあります。彼は、Myersとは違い、安定感抜群なのでいつ見ても安心できます。

 

 

 

3. 新HC候補

 

前回でも候補に関しては書きましたが、正式にHCインタビューが始まったということで、そのリストを中心に見ていきます。

 

 

現時点でインタビューのリクエストをしている候補(インタビュー済も含む)

Bobby Slowik (Texans OC)

Ben Johnson (Lions OC)

Frank Smith (Dolphins OC)

Mike Kafka (Giants OC)

 

Dan Quinn (Cowboys DC)

Raheem Morris (Rams DC)

Patrick Graham (Raiders DC)

Ejiro Evero (Panthers DC)

 

上が現OCで、下が現DCです。

現OCで言うと、Ben Johnsonが最有力です。昨年からすでにHCのオファーを受けていたほど人気で、今年も他の多くのチームからオファーを受けています。

現DCで言うと、やはりDan Quinnでしょう。ただ、WCでのボコられぶりで評価をかなり下げてしまったのを、シュナイダーがどう判断するのかが気になります。

 

 

まだ、インタビューのリクエストを出してはいませんが、全候補の中でも最有力と言っていいのがMike Macdonaldです。Dan Quinnが評価を下げてこともあり、代わって最有力になっています。

 

 

 

 

Kalen DeBoerのAlabama大の新HC就任について…

 


今回は、ワシントン大のHCであったKalen DeBoerが、Alabamaの新HCに就任したことに関して、ワシントン大のファンとして個人的な感想を述べたいと思います

 

 

この記事を開いた方でも、この出来事を知らない人や興味がない人も多いかと思います。

 

またこれは、あくまでも個人的な感想や思いを綴ったものなので、興味がなければ続きは見なくて結構です。

 

 



 

 

 

 

 

 

まず、率直に感想を言うと、”悔しい”という気持ちが強いです。ましてや、Alabamaへと行ってしまうということが、より強くしました。

 

ただ、一方で、DeBoerさんに対しての負の気持ちは全くありません。逆に、今までの”感謝”の気持ちが強いです。また、悔しいという気持ちが現れるのも、”今まで貢献してくれて、これからも残って欲しい”という思いがあるからこそだと思います。

 

それは、もちろん、National Championship という舞台にチームを持って行ってくれたからです。たとえ、そこで負けていてもです。

 



 

 

 

私は、2020年のJimmy LakeがHCを務めた年からのファンなので、歴は長くはありません。

 

ただ、2021年の4勝8敗のシーズンを経験しました。

正直、こんなに弱いチームなんかより、Pullmanの方のチームに鞍替えしようかとも考えました。

ただ、どうしてもApple CupでのHusky Stadiumに旗を立てた行為が許せず、鞍替えは我慢しました。

(*鞍替えは本気で考えていたのではなく、頭の片隅にあっただけですが、あの行為に腹を立てたのは本当ですw)

 

その試合では、将来エースQBを務めるであろう、5⭐️True Freshman QBのSam Huardが初先発したものの、3 INTsを投げるなど乱調でした。

この試合を見て、この先数年で、NY 6 BowlましてやCFPなど、行けるとも決して思っていませんでした。

 

 

 

 

その翌年、UWはDeBoerを新HCに迎え入れました。

この時は、まさか、たった2年であの状態から、Houstonまで行けるとは微塵も思っていませんでした。正直、Bowl Gameに行ける状態まで、まず戻して欲しいくらいにしか思っていませんでしたし、期待もそれほどしていませんでした。

 

それが、たった2年でHoustonまで導いてくれたことには、”感謝”しかありません。

PenixやOdunzeといった優れた選手のおかげももちろんありますが、DeBoerさんには1番感謝しています。

また、引退も考えていたPenixをチームに呼び寄せてくれたのもDeBoer

 

 

 

 

 

「確かに2年間の功績はあっても、それでもチームを捨てて、Alabamaに行ったのだから裏切りだ。」といった声も、一部のアメリカ人から聞かれます。

 

もちろん、それは人それぞれの感じ方や意見を持っているので、それはそれで居て当然だと思います。

 

私はその時ファンでなかったので詳しくは分かりませんが、2013年にSarkisian(現Texas大 HC)が今回と似たようなパターンで移籍した例もあり、またかと思っているのかもしれません。

 

もし、今年のUWがDeBoerの1年目のような状況であれば、そのように思っていたかもしれません。

 

 

「Dan Lanningのように、残留を発表してほしかった」とは、正直思いました。

 

 

ただ、DeBoerには、上記のような状況は当てはまらないと思います。

そもそも、彼のような素晴らしいHCに巡り会えたということが奇跡で、そしてHoustonに行けたという奇跡を持ってきてくれたのです。

 

 

このような場所に連れていってくれたDeBoerさんには、感謝の気持ちでいっぱいです。たとえ、4日後にAlabamaに行って、チームを捨てていったとしてもです。

 

 

 

 

 

確かに、Alabamaに対して、F*ck Alabamaという思う気持ちには変わりありません。

ですが、私は、彼がAlabamaでDynastyを築き、名将として名を轟かせてくれた方が嬉しいです。

 

なぜなら、彼は、UWを頂点まであと一歩のところまで導いてくれた恩人だからです。(今は、底辺まであと一歩ですがw)

 

 

 

実際、今後NIRといったビジネス要素が強くなっていくCFBで、より強いチームと弱いチームの差が開き、頂点に立てるチームが絞られていくと考えています。

 

その中で、UWがNational Championship まで行ける機会があるのでしょうか? 

そして、それは何十年後でしょうか?

 

そのような中で、National Championship まで行けることは快挙であり、そこまで行けた今シーズンは、UWの歴史に残る1年と言えると思います。

そして、そこまで導いたのはDeBoerさんなのです。

 

 

 

 

 

在籍したのが2年だけであっても、4日後に憎いAlabamaに行っても、その事実には変わりありません。

 

 

 

 

長くなりましたが、ここまで書いても、”悔しい”という気持ちが大きいことには変わりありません。

 

また、このニュースを初めて見た瞬間は、とてもショックでした。(この2日前のシーホークスのCarroll HCの引退よりも、何倍もショックでした)

 

ですが、DeBoerさんに対しては、1ミリも負の感情はありませんでした。それは、ここまで書いてきたことが示していると思います。

 

 

 

 

彼の決断に完全に賛成できるわけではないですが、決断自体には尊重したいし、新天地で頑張って欲しいです。

 

また、彼の立場になって考えた時に、50歳という年齢で、ましてやAlabamaという頂点ともいえるSECの中でも頂点のチームのHC職が得られるというチャンスは、2度と来ないかもしれません。というか、もう一度来るとは考えずらいです。

 

私が同じ立場だったら、金額は置いておいて、このCFBのコーチ界のトップともいえる立場を、簡単にNoとは言えないと思います。(というか、恐らくYesと言ってしまう)

 



 

 

10年後くらいに、DeBoerさんが率いるAlabamaとNational Championshipで戦えたらいいなとも少し思っています。(ただ、Alabamaは嫌なので、Georgiaあたりに行ってくれるとありがたいですw)

 

 

ざっと書いたので、まとまりがあまり無いですが、言いたいことは、このようなことがあってもDeBoerさんには感謝しているということです。とにかく、2年間ありがとうということです。

 

 

 

残っていたら、感謝してもしきれなかったでしょうが…