新OCがついに決定‼️


2週間に渡ったOC・DC探しですが、ついに今日終止符が打たれました。

 

OCには、Ryan Grubb 

そしてDCには、Aden Durde (元DAL DLコーチ)が就任しました

 

一応公式も、Ryan Grubb就任のツイートをしています

 


このブログではRyan Grubbについて書いていきます。

 

 

新DCのAden Durdeさんに関しては、くっぴーさんのブログに経歴などが載っていますので、そちらをご覧ください。 

blog.livedoor.jp

 

 

 

個人的には、Washington大ファン☔️兼シーホークスファンということもあり、夢のような形となりました。

 

過去のブログ(12月)で、GrubbにOCになって欲しいと、願望で書きましたが、まさかそれが現実になるとは全く思っていませんでした。

 

shumai12sea.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

1. Ryan Grubbについて

 

Ryan Grubbは、NFL経験はなく、カレッジフットボールでコーチ経験を積んできました。直近だと、Fresno StateやWashington大で、オフェンシブコーディネーターを務めました。

 

彼は、2007年から16年間、常にKalen DeBoer(現在 Alabama HC, 元 Washington大 HC)の下で働いてきました。そのため、彼の下以外でOCとなるのは初のことです。

 

2022年から2年間は、Washington大のOCとして、全米トップクラスのオフェンスを築き上げました。2021年には、全米でも下位に沈んでいたオフェンスをわずか1年で、Top 10に浮上させました。そして、昨年は、全米1位のパスオフェンスを引っ提げて、チームはNational Championshipへと進みました。これは、Ryan Grubbの手腕があってのものです。

 

 

そのNational Championship の3日後、Washington 大のHC Kalen DeBoerがAlabamaの新HCになることが発表されました。

Ryan Grubbは、16年間Kalen DeBoerの下にいたので、すぐに一緒に移籍するのかと思われましたが、最後までSeattleに留まる努力をしてくれました。

最終的には、Alabamaへと行くことになりましたが、このSeattleへの愛が、Seahawks OC就任に繋がったことは確かです。

 

その後2週間後に、Seahawksの新OC候補に浮上し、最有力となりました。

 

ただ、2日前に、この発言があったことで、一時は残留かという憶測も飛びました。

恐らく、これは、前々から予定されていたもので、あくまでも“現時点”でOCであるということを言ったのだと思います。

まあこの場で、「実はこの数日後にSeahawksのOCになります」とは言えないでしょうから、仕方なかったのかもしれません。

 

 

そして、今日、GMのシュナイダー、HCのマクドナルドと共に、レントンのレストランで食事をしているところを、ファンに激写されてしまいました。

 

ただ、公式もこれを皮肉ったようなツイートをしていたので、予期はしていたのかもしれません。

 

実は、昨年もAlabama大のOC職のオファーを、Saban直々にされたものの断っていたため。これでAlabamaのOC職を断るのは2年連続2回目になります。

Alabamaのオファーを2度も断ったのは、恐らくこの世で彼1人だと思います。

それほど、Alabamaには行きたくはなかったのでしょう。

 

 

 

2. Grubbのオフェンススタイルについて

彼のスタイルは、単刀直入に言うと、Aggressive です。

 

いくつか彼のオフェンスのポイントを挙げていきます

 

モーションを多用する

 

上記ツイートのような、サイドモーションを始めとしたモーションを多用する傾向にあります。もちろん、通常のモーションもありますが、様々なパターンのモーションを使ってきます。Washington大時代は、全スナップの内70%でモーションを利用していたというデータも見たことがあります。ランプレイであっても、ほとんどのスナップでモーションを使っていた記憶があります。

また、Single-Backのフォーメーションでセットしていたところから、Shotganにフォーメーションを変えるといった、セット後のフォーメーション変更も多く使ってきます。

 

このように、モーションなどによって、相手にプレイを読ませないことや、相手の守備を混乱させることを重視しています。

 

スクリーンを多用する

 

スクリーンはスクリーンといっても、主にWRやTEへのスクリーンがメインです。単純なスクリーンもありますが、レシーバーをモーションさせて、ブロッカーを増やしたスクリーンや、レシーバーをOLとDLの間に走らせるスクリーン(NFLだと、イリーガルメン・ダウンフィールドが厳しいので、NFLでやるのは恐らく難しい)など多彩です。

1試合で、最低でも複数回はしていたので、シーホークスでも多用してくるでしょう。

 

 

 

・パスコースが多彩

 

Ryan Grubbのオフェンスといえば、やはりパスオフェンスです。多くのパスシチュエーションで、最低でも2人は、ディープルートへ走らしている印象があります。そして、そのルートも、Deep Cross、Go Route、Deep Comebackを軸として、多彩なルールを走らせています。

これで、1番の恩恵を得るのは、Smith-Njigbaでしょう。3番手ということもあり、あまり幅広くルートを走らせてもらえていなかったので、来年はGrubbの下で本領を発揮してくれるでしょう。

ちなみに、Smith-Njigbaは、今週初めに行われた番組で、元OCのShane Waldronについて聞かれた時、かなり言葉に詰まっていて、よく思っていないのがバレてしまいました。

 

恐らく、この発表には、喜んでいることでしょう。



勝負所でのアグレッシブなコールが冴え渡っている

 

上記のツイートがその例ですが、勝負所(4th down、Firstdownで勝利)と言った場面では、非常にアグレッシブなコールをしてきます。そのチームで1番武器としているところを活かすようなコールをしてくる印象です。

今までのシーホークスでは、あまり見られなかったようなポイントであると言えます。

 

 

ランとパスのバランスが良い

 

彼のオフェンスはパス中心ですが、ランもよく織り交ぜてくるスタイルを展開しています。主に、Zone Runを中心としていて、OLのプルアウトやTEのモーションにより、ウィークサイドのランを多く使っています。また、ゴール前では、それらを効果的に使い、外側へのランをすることで、出来るだけフィールドを広く使おうとしています。前任者は、ゴール前のランはWalkerに突っ込ませるしか手がなかったので、私的にはここがどう改善するのかをかなり楽しみにしています。

また、情報によると、Alabamaから、元Washington大 OLコーチのScott Huffを連れてくるとのことで、これは非常に大きな補強となります。昨年のWashington大のOLは、全米1位の称号であるJoe Mooreアワードを獲得していて、オフェンスを陰で支えていた存在です。その立役者がやってくるのは、BrownsのOLコーチとなった前任者のAndy Dickersonの良い後継者となるでしょう。

 

 

 

簡単に挙げると、このようなポイントがありますが、私自身2年間Grubbのオフェンスをファンとして見ていた感想としては、毎試合ワクワクが止まらなかった印象です。

 

 

他のコーチ陣に関しては、全員決まったら、その時にまとめて書こうと思います。