FA4日目 シーホークスの動き

 

今日も大きな動きがありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

1. 加入・再契約

 

QB Sam Howellがトレード加入 (Washington Commadersから)

トレード内容 SEA Sam Howell + 4th (102) +6th (179)

                          WAS 3rd (78) + 5th (152)

 

2022年のドラフト3巡指名で、昨年は全試合で先発し、3964 yards , 21 TDs , 21 INTs , 65 Sacksという成績を残しています。良い面としては、パスの精度が高く、ディープへのパスも正確に投じることができます。一方で悪い面は、ボールを持ち過ぎるため、サックを受けることが多い他、プレッシャーを受けた際のパスが乱れがちという点です。


www.youtube.com

トレード内容としては、4巡・6巡と3巡・5巡のスワープとなりました。ただ、シーホークス側の3巡と5巡は中央で、コマンダーズ側の4順と6巡は2番目なので、単純なスワープよりは、シーホークス有利です。このスワープは、4〜5巡相当とのことなので、その順位でHowellが得られるのであれば、良いトレードと言えると思います。

 

シュナイダーGMが、彼はGenoと先発争いをする存在ではなく、あくまでも控えと言っていたので、Genoが先発であることに影響はないと思います。

また、これにより、今年のドラフトでのQB指名の可能性はかなり低くなったと言えそうです。また、Howellがまだ23歳であることを考えると、わざわざドラフトで1巡を使って24歳のBo NixMichael Penix Jr.を取る理由はないように思えます。

 

 

 

LB Tyrel Dodsonと契約 (Buffalo Billsから)

契約内容 不明

 

ついに4日目にして、ILBを獲得しました。Tyrel Dodsonは、昨年PFFの評価がILBで1位と、素晴らしい活躍をしています。フットボールIQが高く、ボールへの嗅覚が素晴らしいです。また、パスカバーの能力が高く、特にスクリーンなどのRBへの対応が得意です。

Devin Whiteと契約するのではという噂もありましたが、彼はラン守備がボロボロなので、Dodsonを選んで正解だと思います。

 

 

 

 

2. 他チームへの移籍

 

OT Jake Curhan ⇨ Chicago Bears

契約内容 不明

 

シーホークスのERFAテンダー対象選手でしたが、テンダーしないことが昨日発表されていました。そのため、UFAとなり、他チームとの交渉が許可されました。そして、OTの控えとして、Bearsへ移籍することになりました。

 

 

 

LB Devin Bush ⇨ Cleveland Browns

契約内容 不明

 

昨シーズンのパフォーマンスを考えると、再契約は無いと思っていたので、予想通りです。

 

 

 

 

3. まとめ

 

おそらく、これでFAの動きは落ち着いていくと思います。

 

まだ補強ポイントはあるので、動いてくる可能性はありますが、あったも1人2人でしょう。

 

また、Howellのトレードで3巡の一つが無くなったので、1巡をトレードダウンして指名権を増やす動きをしてくる可能性が大きくなりました。もともと2巡指名権はWilliamsのトレードで譲渡しため、1巡のトレードダウンの可能性は指摘されていましたが、今回のトレードでより大きくなった形です。

 

 

 

 

 

FA 3日目 シーホークス動きまとめ

 

 

3日目になって、ようやくギアがかかり出した感じがします。

 

 



 

 

 

1. 加入・再契約

 

C/FB Nick Harrisと契約 (Cleveland Brownsから)

契約内容 1年$2.51M (インセンティブ込みで$3.26M)

 

ワシントン大学出身のNick Harrisを、Brownsから獲得しました。彼は、長らくCの控えとして過ごしていましたが、その間Cだけでなく、OGやFBとしてもプレイしています。おそらく、2年目のOlusegun Oluwatimiと先発の座を競い合うことになると思います。ただ、そこの先発争いで負けたとしても、控え適性の高い選手なので、活用の仕方はいくつかあると思います。

 

 

 

S Rayshawn Jenkinsと契約 (Jacksonville Jaguarsから)

契約内容 2年$12M (1年目のキャッシュが$6.6M)

 

Jaguarsからカットされていた、SのRayshawn Jenkinsを獲得しました。契約の内容は、昨年契約したSのJulian Loveとほぼ同じです(2年$12Mは同じ)。彼は、タックルに定評があるほか、近年はパスカバーも上手くなっています。また、ビックプレイを生み出すことが多く、2022シーズンには、サヨナラPick 6や、チームのプレイオフ出場を決めるファンブルフォースをしています。

守備位置としては、ディープを守るというよりは、スロットやミディアムのゾーンに付くことが多いです。そのため、来シーズンは、Juluan Loveがディープを守ることが多くなりそうです。

 

 

 

OT George Fantと契約 (Houston Texasから)

契約内容 不明

 

5シーズンぶりのシーホークス復帰となりました。シーホークス時代は、Extra OLとして、6人目のOLとして出場することが多かったですが、去った後の4年間は、RTとして、40試合以上で先発出場しています。シーホークスでは、控えのOTとなるでしょうが、先発RTのAbram Lucasに怪我が多いことを考えると、シーズン中のどこかで出番が回ってくる可能性は高いと思います。

 

 

 

・CB Artie Burns 再契約 

契約内容 1年契約

 

ここ2シーズンの間、シーホークスで控えCBとして在籍していましたが、もう一年残ることになりました。プレイに安定感があり、昨年度先発した2試合でも、悪くない出来でした。

 

 

 

・EDGE Darrell Taylor 再契約

契約内容 不明

 

RFAの対象でしたが、そのテンダー期限寸前に再契約という形になりました。RFAは引き抜きが可能なため、首脳陣がその引き抜きを恐れたか、それともRFAよりも安く抑えられたかということだと思います。現時点では、彼がEDGEの3番手ということになります。個人的には、彼が3番手という状況では不十分だと思うので、FAか1巡指名でEDGEを補強して欲しいところです。

 

 

 

・その他

LB Jon Rhattigan  RFAテンダーで再契約 (拒否権の権利のみ)

 

CB Michael Jackson  RFAテンダーで再契約 (5巡テンダー)

 

TE Brady Russell  ERFAテンダーで再契約

 

テンダー勢はまとめました。RFAテンダーの対象選手は、全員テンダーをされたという形になりました。また、ERFAテンダーの対象選手の中では、現状Myles AdamsBrady Russellの2名が、テンダーされました。一方で、3年間控えOTとして活躍したJake Curhanは、ERFAテンダーをされず、FAとなりました。他のERFA対象選手がテンダーされたか否かは、判明していません。

 

 

 

 

2. 他チームへの移籍

 

LB Bobby Wagner ⇨ Washington Commanders

契約内容 1年$8.5M (そのうち、$6Mが保証)

 

これで、シーホークスから2度目の移籍となりました、移籍先のCommandersは、HCのDan QuinnとLBコーチのKen Norton Jr.が、共にシーホークスのDC経験者ということもあり、契約に至ったものと見られます。Commandersは、昨シーズン最下位に沈んだディフェンスの建て直しを行なっていて、Wagnerは、その中のリーダー的存在として期待されていると思われます。

 

 

 

3. まとめ

 

これで残りのマスト補強ポジションは、

 

OG,EDGE,ILB  となりました。

 

他にも控えのQBなどがありますが、先発クラスで言うとこの3つになると思います。

OGは、ドラフトの可能性が高いですが、後の2つはFAで補強したいところです。

 

特にILBは、先発枠の2つとも空いているため、最低1人はFAで大物を取る必要があります。

 

残りのキャップスペースを考えても、この2つを補強してちょうどピッタリぐらいになると思います。

 

 

 

 

FA 2日目 シーホークス動きまとめ

 

 

2日目は、ついに他チームからFAとなった選手と契約を結びました。ただ、全体的には、初日よりも静かな動向になりました。

 

 



 

 

 

 

 

1. 加入・再契約

 

TE Pharaoh Brown と契約 (New England Patriotsから)

契約内容 1年$3.2M (インセンティブ込みで$3.9M)

 

Patriotsから、控えTEのPharaoh Brownを補強しました。彼は、ブロックに定評があり、おそらくシーホークスでもブロックの仕事が中心になりそうです。また、プレイアクションからのディープのルートを得意としていて、昨年も50ヤード以上のタッチダウンを決めています。

これで、TEは2人揃ったので、あとはドラフトでの補強で良いと思います。

 

 

 

DT Myles Adamsと再契約

契約内容 ERFA Tender

 

DTの控えとして必要だったので、ERFAということを考えれば、当然の再契約だと思います。ERFAのため、おそらくサラリーは、約$1Mになると思います。

 

 

 

 

2. 他チームへの移籍

 

QB Drew Lock ⇨ New York Giants

契約内容 1年$5M

 

Lockは、Giantsへの移籍となりました。契約内容からしても、控えQBとしての待遇となると思います。ただ、エースQBのDaniel Jonesの怪我が多いことや、彼の昨年のパフォーマンスを考えると、今年のようにシーズン中盤に出番が回ってくるかもしれません。

 

 

 

RB DeeJay Dallas ⇨ Arizona Cardinals

契約内容 3年$8.25M (サインボーナスの$1Mと初年度サラリーの$1.395Mが保証、インセンティブ込みで$10.5M)

 

再契約はないと思っていた通り、やはり再契約でなく移籍となりました。ただ、その移籍先は、同地区ライバルのCardinalsになりました。昨年までDallasがしていた仕事は、おそらくKenny McIntoshが務めることになると思います。

 

 

 

 

 

FA 初日 シーホークスの動きまとめ

 

 

今年はキャップがたっぷりあるので、初日から動いてくるかと思いましたが、再契約のみになりました。

 

毎年、初日は動かない傾向にあるので、明日以降はいくつか契約のニュースが入ってくると思います。



 

 

 

 

1. 加入・再契約

 

TE Noah Fant 再契約

契約内容 2年 $21M (サインボーナスが$9Mで、初年度の支払いが12M、2年目が9M)

 

初年度の支払いは、シーホークスFantに支払う額なので、これが初年度のキャップヒットではありません。まだ正確な情報はないですが、上の情報から推測すると、初年度のキャップヒットは$7.5Mになりそうです。また、2年目は$13.5M ということになると思います。この額は、TEだと12番目になるそうです。

 

ParkinsonDisslyが、初日の早い段階で移籍が決まったので、その時点でFantの再契約の可能性が高いと読むことができました。額自体は、彼に見合っていると思います。また、Fantは、新OCのGrubbのオフェンスに合うタイプだと思うので、個人的にもこの再契約は嬉しいです。ただ、保証額が判明していないため、Dead Capがいくらかはわからないですが、2年目のキャップヒットを考えると、1年目に活躍、フィットできなければ、シーズンオフにカットされることもあるかもしれません。

 

 

 

DT Leonard Williams 再契約

契約内容 3年$64.5M (その内、$43.85Mが保証)

 

本人が日本旅行中の契約締結になりました(正式発表は、おそらく帰国後)。Giants時代に結んだ契約が、3年$63Mだったので、それとほぼ同じ額ということになります。ただ、その契約締結から3年後であることを考えると、価値自体は下がったことになります。今年のキャップヒットはまだ分かりませんが、おそらく$14Mあたりになるでしょう。

 

今オフのマストな事項の一つだったので、まずひと安心です。契約内容も予想していた範疇だったので、特に驚きもないです。これで、DTのFA補強は終わりになるでしょう。ただ、先発DTの3人とも、年齢が27歳以上なので、ドラフトでの補強はあるかもしれません。1巡を使う可能性は低くなりましたが、3巡を使う可能性は十分にあると思います。

 




2. 他チームへの移籍

 

TE Colby ParkinsonLos Angels Rams

契約内容 3年$22.5M (その内、$15.5Mが保証)

 

同地区のRamsへの移籍になりました。彼自身、カルフォルニア州出身で、かつロサンゼルス近郊の高校に通っていたこともあり、慣れ親しんだ環境と言えると思います。シーホークスも再契約の交渉をしていたようですが、年平均$7.5Mは出せないので仕方ないと思います。

 

この額での契約ということは、Ramsがかなり期待していることが伺えます。また、エースTEのHigbeeが、PlayoffでACLを断裂したことを考えると、来年はTEの1番手として起用されることになると思います。

 

 

 

TE Will DisslyLos Angels Chargers

契約内容 3年$14M (その内、$10Mが保証)

 

年平均は約$4.7Mと、2年前にシーホークスと結んだ契約の半分程度となりました。Chargersでは、TEの1番手もしくは2番手として、ブロック中心の起用となるでしょう。ChargersがドラフトでBrock Bowersを取らなければ、シーホークス時代よりも出場機会が増えることになると思います。

 

 

 

ILB Jordyn Brooks ⇨ Miami Dolphins

契約内容 3年$26.25M (インセンティブ込みで$30M)

 

個人的には、再契約して欲しい選手でしたが、Dolphinsに移籍ということになりました。そこまで高い額ではなかったため、おそらくシーホークスは、Brooksとの再契約を考えていなかったと思います。Dolphinsとしては、ディフェンスの中心選手の流失が後を絶たない中、それらの選手に代わるまとめ役としての獲得だと思います。

 

 

 

OG Damien Lewis ⇨ Carolina Panthers

契約内容 4年$53M (その内、$26Mが保証)

 

シーホークスが再契約の交渉をしていたかは分かりませんが、おそらくこの額は出せなかったでしょう。Panthersは、他にも同じくOGのRobert Huntを5年$100Mという破格の金額で獲得していて、IOLの補強に必死になっています。その中で、Lewisに高額のオファーを出して引き留めることは厳しいため、仕方ない結果だと思います。

 

 

 

3. まとめ

 

FAでの加入がありませんでしたが、毎年のことなので、特に気にしなくなりました。ただ、昨年は、日本時間の昼近くになってからDre'Mont Jonesの契約が発表されたので、今年も少し期待はしていました。

 

補強ポイントのIOLやILB、Sは、有力候補がまだ残っている状況なので、明日以降に大型契約を結ぶことになると思います。

 

 

 

 

 

合法タンパリング開始直前でのシーホークスFA予想

 

 

 

明日の午前1時から、合法タンパリングが開始となります

 

ギリギリではありますが、軽く現状のロースターを見ながら、動きを予想していきたいと思います

 

 

*画像やデータはSpotracのものです。

Sports Contracts, Salaries, Caps, Bonuses, & Transactions | Spotrac.com

 

 

 

 

 

 

 

1. 各ポジションごとの展望

 

QB

https://www.spotrac.com/nfl/seattle-seahawks/yearly/cap/

 

Smithと契約再構築したため、その分来年のサラリーが増えています。いくつかの情報源からも、残留は確定という情報が出ているので、残るのは確実と言えます。ただ、HCのMacdonaldは、ラジオで、Smithが先発かという質問に対して明言を避けたため、ドラフトでQBを指名して、競わせるという可能性も否定はできません。

 

 

RB

https://www.spotrac.com/nfl/seattle-seahawks/yearly/cap/

 

ここは、大きくは動いてこないでしょう。控えレベルの補強程度となりそうです。

 

 

 

WR

https://www.spotrac.com/nfl/seattle-seahawks/yearly/cap/

Lockettが契約再構築に合意し、今年のキャップヒットが$13M〜18Mとなりそうです(上の表の数字は、再構築前の数字です)。これで、3人衆は来年も残ることになりました。また、Eskridgeも、契約再構築に応じ、キャップヒット$2.2Mが$1.4Mに減額されました。カットするかと思っていましたが、単縦な減額なので、悪い動きではないと思います。

ここのポジションも、RB同様大きな動きはないと思います。

 

 

TE

https://www.spotrac.com/nfl/seattle-seahawks/yearly/cap/

 

Disslyをカットしたため、現実的に使えるTEがいない現状です

FAでは、最低でも、1人は先発級のTEを取ることになるでしょう。ただ、FAでロースターに入る全員を取るとは考えずらいので、ドラフトでの補強も必須になります。また、ドラフトでTEを2枚取りすることも、現実的な手段になると思います。

 

 

 

OL

https://www.spotrac.com/nfl/seattle-seahawks/yearly/cap/

 

IOLは、補強が必要な状況です。GもしくはCの先発級を、FAで取ることになりそうです。もしくは、その両方ということもあり得ると思います。ただ、BradfordとOluwatimiを先発として考えているのであれば、FAではほとんど動いてこないでしょう。その際は、ドラフトで1巡や3巡の上位指名を使うことになると思います。

 

 

DL

https://www.spotrac.com/nfl/seattle-seahawks/yearly/cap/

 

Leonard Williamsとは、契約交渉をしている最中と、GMがラジオで言っていましたが、未だ契約締結までは至っていません。本人はバカンス中のようなので、代理人次第でしょう。また、ここ1週間でDTの高額契約が増えていることを考えると、少し心配です。

もし、彼を残せないとなると、ドラフトで1巡指名をDTに使う可能性がかなり高くなると思います。

また、EDGEは、FAもしくはドラフトで、1人補強すると思います。EDGEの3番手が昨年穴となったため、先発は埋まっているものの、絶対に補強が必要です。

 

 

LB

https://www.spotrac.com/nfl/seattle-seahawks/yearly/cap/

 

Wagnerは、再契約の可能性が、ほぼないという状況です。そのため、Brooksを再契約するかどうかに関わらず、FAで1枚取ることは確実でしょう。おそらく、RavensのQueenになると思います。また、ドラフトでも、3巡あたりで指名することになると思います。

 

 

DB

https://www.spotrac.com/nfl/seattle-seahawks/yearly/cap/

 

CBの動きはなさそうです。

一方で、セーフティーは、先発1人が空いている状況です。ただ、Macdonaldは、Ravens時代からセーフティを3人使うことがあるので、FAで2枚取りすることもあり得るかと思います。FAでは、RavensのStoneは最有力になるでしょう。また、Jaguarsからカットされ、交渉が可能なJenkinsと面談したとの報道もありました。彼は、タックルが上手く、ビックプレイを生み出すことが多い選手なので、Macdonaldのディフェンスにフィットできると思います。

 

 

ST

https://www.spotrac.com/nfl/seattle-seahawks/yearly/cap/

 

Belloreがカットされたことにより、STのキャプテンがいなくなりました。ただ、ST要員としては、セーフティのReedや、Okadaなどがいるので、あまり心配はいらないと思います。

 

 

 

2. まとめ

 

ここ1週間のカットや契約再構築などにより、元々$10M強だったキャップスペースが、$55M近くになりました。

 

おそらく、シュナイダーがGMになって以来、最も活発な動きをすることになるでしょう。

 

メインは、Macdonaldが昨年まで所属していたRavensからの移籍組になるかと思いますが、それ以外の動きもいくつかあると思います。

 

また、現時点では、再契約を全くしていない状況でFAを迎えることになっています。そのため、その選手たちがFA市場に出た後、戻ってくるかという点も注目です。

 

 

 

 

 

NFL 2023シーズン 放送局評価(US)

 

 

今回は、2023シーズンの放送局の評価を、放送局ごとにしていきたいと思います。

 

書いていたら、だいぶ長くなってしまいました

 

 

 

 



 

 

1. FOX

 

 

実況

解説

レポーター

1

Kevin Burkhardt

Greg Olsen

Erin Andrews, Tom Rinaldi

2

Joe Davis

Daryl Johnston

Pam Oliver

3

Adam Amin

Mark Schlereth

Kristina Pink

4

Kenny Albert

Jonathan Vilma

Shannon Spake

5

Kevin Kugler

Mark Sanchez

Laura Okmin

6

Chris Myers

Robert Smith

Jen Hale

Sub

Brandon Gaudin, Alex Faust, Jason Benetti

Brady Quinn, Matt Millen

Megan Olivi

 

今年のFOXは、昨年と比べても、ほとんど変更がない印象でした。布陣も全く変わらずでした。唯一変わったのは、下のスコアボードで、前の型よりも中央に寄り、小さくなりました。最初は、Timeoutが見づらく、慣れるまで時間が掛かりました。ちなみに、これはカレッジでは使われておらず、CFB on FOXでは旧版が使われています。

FOXは、2年に1度大幅な変更をする傾向にあり、2020年には大規模な若返りを、2022年には不動のNo.1だったJoe BuckTroy Aikmanが去ったことに伴い変更を行いました。そして、その次の2024年に当たる来年は、ついにTom Bradyがやってくると思われます。実況陣はあまり変わらなそうですが、解説陣のシャッフルがあるかもしれません。

 

またStudio Analystは、Jimmy JonnsonRob GronkowskiMichael Strahanなどのメンバーで、こちらも変更はありませんでした。CBSの落ち着いた印象とは違い、いつも騒がしい印象があります。特に、Half Time の予告で、毎回何かボケています。

 

Rule Analystは、相変わらず2人体制で、ベテランのMike PereiraDean Blandinoです。2人とも、XFLとUSFLそれぞれで、レビュー担当の審判をしています(今年から統合されるので、今後はどうなるかは分かりません)。

 

 

 

・1st Team Kevin Burkhardt- Greg Olsen- Erin Andrews, Tom Rinaldi

 

昨年Super Bowlを経験したことで、FOXのNFL実況のトップとしての地位を確立できたと思います。Burkhardtは、2nd Teamだった時から評判は高かったので、Joe Buck時代と比べて、1st Team自体の評価が大きく落ちることはありませんでした。ただ、やはりネームバリューが高くないので、CBSと比べると劣ってしまうのは確かです。

そして、来年からは、Tom Bradyがやってくるとされています。これによって、実況・解説のレベルが上がるかはわかりませんが、人気や注目が集まることは確実です。

これで、1番の被害を受けるのがGreg Olsenです。Bradyと供に1st Teamに留まるという噂もありましたが、恐らく留まらないでしょう。入った当時の2020年時点ではTroy Aikmanが1st Teamにいたため、僅か2年で1st Teamに昇格することは予期していなかったと思いますが、せっかく得た機会を2年で明け渡すのは悔しいでしょう。

 

 

・2nd Team Joe Davis- Daryl Jonnston- Pam Oliver

 

昨年、34歳でNo.2への大昇格というJoe Buck以来の異例の起用をされ、今年でFull-TimeのNFL実況は2年目になります。同じく昨年から、MLBのNo.1実況になり、PlayoffやWorld Seriesの実況もしているため、10月から11月上旬までの期間は、NFL実況はお休みになっています。

そのお休みをとっている間は、Chris MyersAdam Aminが代役で入りました。

Jonnstonは、長らくNo.2の解説を務めています。ただ一時期は、どのコンビでも結果を残せるため、毎年毎年新たな実況とコンビを組まされている時期もありました。

 

 

・3rd Team Adam Amin- Mark Schlereth- Kristina Pink

 

このコンビは、Adam AminESPNからFOXに移籍した2020年からNo.3で固定になっています。今年は、昨年よりBears戦で落ち着くようになったかなと思います(Chicago出身なのでBearsファン)。ただ、Bears戦になるとキレが増すのは変わらなかった気がします。実況Adam Aminで、解説Mark SanchezのBears戦は、一度は観てみたいです(恐らくかなりうるさくなると思います)。

彼もまたMLBのPlayoff実況をするため、その間は、Brandon GaudinChris Myersが代役を務めました。

↑CHI逆転時

↑DET逆転時

 

 

・4th Team Kenny Albert- Jonathan Vilma- Shannon Spake

 

Kenny Albertは、FOXのNFL放送が始まった1994年から

、20年間FOXでNFL実況をしている唯一のアナウンサーです。また、彼は、私が目の前で目撃した唯一のNFLを実況するアナウンサーでもあります(私が観に行ったPIT@SEAで、実況をしていました)。彼はMLBなども実況していますが、メインはNHLの実況です。もうベテランの域に入っていると言っても過言ではないと思います。

 

 

・5th Team Kevin Kugler- Mark Sanchez- Laura Okmin

 

このコンビは、私がNFL実況のコンビの中で1番好きなコンビです。Mark Sanchezが、プレイ中に声を出すなどするものの、Kuglerが落ち着いて実況しているため、相性が非常に良いです。また、声の高低などのバランスが良く、聞いていて安心感があります。昨年は5回、今年は3回と、ここ数年はシーホークス戦を担当ことが多く、また勝率も2年で7割5分と非常に高いです。

また、レポーターのLaura Okminは、ラジオのWestwood Oneで、今年のSuper Bowlのリポーターを務めました。

 

 

・6th Team Chris Myers- Robert Smith- Jen Hale

 

2021年までは長らくNo.5にいましたが、2022年にKevin Kuglerに抜かれてNo.6に降格しています。No.6のため、主にレベルの低い試合を実況することが多いですが、MLBのプレイオフの期間は、Joe DavisAdam Aminの代役としてNo.2やNo.3に入ることがあります。今年のシーホークスは、Chris Myers実況の試合がなかったので、昨年より評価が上がった証拠と言えそうです。

 

 

・Sub Brandon Gaudin, Alex Faust, Jason Benetti- Brady Quinn, Matt Millen- Megan Olivi

 

Brandon Gaudinは、Madden NFLの実況をしていることで有名です。ですが、主はBig Ten NetworkやFox Sportsでのカレッジバスケやフットボールの実況で、NFLの試合を実況するのは、僅か数試合のみです。今年はWeek 5, 6, 8の3試合だけでした。

Alex Faustは、唯一担当したWeek 4のMIN at CARの試合が、キャリア初のNFL実況となりました。

Jason Benettiは、昨年に引き続き、Week 18の実況を担当しました。通常は、FOXでカレッジフットボールのNo.2実況をしています。

 

 

 

 

2. CBS

 

 

実況

解説

レポーター

1

Jim Nantz

Tony Romo

Tracy Walfson

2

Ian Eagle

Charles Davis

Evan Washburn

3

Kevin Harlan

Trent Green

Melanie Collins

4

Andrew Catalon

Tiki Barber, Matt Ryan

AJ Ross

5

Spero Dedes

Adam Archuleta

Aditi Kinkhabwala

6

Tom McCarthy

James Lofton, Jay Feely

Tiffany Blackmon

7

Chris Lewis

Ross Tucker

Amanda Baionis

Sub

Both Mowins

Jason McCouty

Amanda Guerra, Justin Walters

(Nick)

Noah Eagle

Nate Burleson

Young Dylan Gilmer, Dylan Schefter

 

今年は、数年ぶりに実況陣の変更がありました。昨年までNo.4で、かつてはNo.1も務めた経験もある77歳のGreg Gumbelが、NFL実況から引退しました。これに伴い、昨年のNo.5からNo.7が、それぞれ一つずつ昇格する形になりました。また、空いたNo.7に、Chris Lewisが初めて入りました。

解説陣も、同じく変更がありました。ただ、No.4以降の解説は、毎年シャッフルさせているので、普通のことと言えます。新加入としては、昨年現役を引退したMatt Ryanが、No.4に入りました。また、Ross TuckerJason McCoutyは、同じく新加入で、No.7に入りました。

 

また、Studio Analystには、現役を引退したばかりのJ.J. Wattが加入しました。FOXとは違い、落ち着いた感じがあります。

 

そして、Rule Analystは、相変わらずGene Steratoreが務めています。AFCCの時は、並行している試合が他にないので、現地のブースで1st Teamと共に解説していました。

 

 

 

・1st Team Jim Nantz- Tony Romo- Tracy Walfson

 

NFL実況解説コンビで、1番人気を取り続けているコンビです。今年は、3年ぶりにSuper Bowl実況を務めました。今回で、Jim Nantzが7回目で、Tony Romoが3回目になります。Jim Nantzは、昨年でCollege Basketball のMarch Madnessの実況を引退して、NFLとMastersの実況に専念することになりました。ただ、実況キャリア自体を引退する予定はないそうです。

Tony Romoは、昨年は、プレイ予想の的中率の低さや解説の的確さなどで批判を受けていて、今年のスーパーボウルでも外していることが多かったです。

 

 

・2nd Team Ian Eagle- Charles Davis- Evan Washburn

 

Ian Eagleは、今年からJim Nantzに代わって、March Madnessのトップ実況を引継ぎました。ただ、NFLのトップ実況は、同じようにJim Nantzが引退するまで出来ないので、10年後くらいまでは、恐らく得られないでしょう。私個人的には、Ian Eagleが早くSuper Bowlを実況する日が来て欲しいなと思っています。

Charles Davisは、今年でIan Eagleとコンビを組み始めてから4年目になりました。CBSの前は、FOXでNo.2解説をしていました。また、現在は、FOXのBrandon Gaudinと共に、Maddenの解説をしています。

 

 

・3rd Team Kevin Harlan- Trent Green- Melanie Collins

 

Kevin Harlanは、個人的にはラジオの印象が強いです。ラジオ局Westwood Oneで、Monday Night やSuper Bowlの実況をしています。彼はかなり情熱的な実況をするので、印象に残っている実況が多いです。特に、乱入者の実況や、最終週にシード争いをしている他チームの試合の実況も同時にしたことなどがあります。

 

 

・4th Team Andrew Catalon- Tiki Barber, Matt Ryan- AJ Ross

 

Andrew Catalonは、今年からNo.4に昇格しています。昨年まではNo.5だったので、ここ数年は、あまり強くなかったAFC南の試合がほとんどでしたが、今年になり南地区が強くなったため、今年も南地区の試合が多かったです。まだ43歳と若いので、将来的にはまだまだ昇格する可能性はありそうです。

になりました。また、Matt RyanCBSに加入しました。実況と解説合わせて3人いる影響もありますが、CBSの中で1番明るいチームだったと思います。

 

 

・5th Team Spero Dedes- Adam Archuleta- Aditi Kinkhabwala

 

Spero Dedesは、昨年まで5年以上No.6に留まっていましたが、ついにNo.5に昇格しました。No.6では、毎週必ず実況できるわけではないので、1つ上がっただけではありますが、非常に大きな差があります。解説のコンビは、ここ2年Jay Feelyでしたが、今年からは、2017年から4年間コンビを務めたAdam Archuletaに戻りました。やはり、このコンビに戻った方が、安定している感じがありました。

 

 

・6th Team Tom McCarthy- James Lofton, Jay Feely- Tiffany Blackmon

 

Tom McCarthyは、今年から初めてFull-Timeの実況を担当することになりました。昨年までは、No.7で年間数試合のみでしたが、これで多くの試合を担当できることになりました。

解説は、James LoftonJay Feelyの2人です。Jay Feelyは、Special Team Analyst も兼ねていて、プレイオフの際は、その役職で1st Teamのブースに入ります。そのため、今年のSuper Bowlでも、Special Team Analystとしてブースに入ることになります。

 

 

・7th Team Chris Lewis- Ross Tucker- Amanda Baionis

 

Chris Lewisは、Week 1のTEN@NOで初めてNFL実況を担当しました。また、解説のRoss Tuckerも、テレビ局の放送でNFLの試合を解説するのは初でした。

 

 

・Sub Both Mowins- Jason McCouty- Amanda Guerra, Justin Walters

 

Both Mowinsは、ESPNでCollege Football の実況をメインにしていますが、毎年2〜3試合程度CBSNFLを実況することになっています。今年は、6th TeamのTom McCarthyに代わって、Week 3と8を担当しました。

Jason McCoutyは、引退した2022年から、NFL Network のGood Morning Footballに出ていましたが、今年からはCBSの解説者にもなりました。7th Teamの解説として、Week 1と Week 17の2試合担当しました。

 

 

・Nick Noah Eagle- Nate Burleson- Young Dylan Gilmer, Dylan Schefter

 

CBS傘下で、子供向けチャンネルのNickelodeonで、放送されるNFLの試合の実況メンバーです。実況は、Noah Eagleで、2020年の放送開始当初から実況しています。また、解説のNate Burlesonも、開始当初からしています。今までは、レギュラーシーズンやプレイオフだけでしたが、今年はSuper Bowlでの放送も予定されています。

 

 

 

 

3. NBC, Peacock

 

 

実況

解説

リポーター

1 (SNF)

Mike Tirico

Cris Collinsworth

Melissa Stark

2

Noah Eagle

Todd Blackledge

Kathryn Tappen

Sub

-

Jason Garrett

Kaylee Hartung

 

SNFの3人は変更なしでしたが、No.2の変更がありました。また、今年からNBC系列の配信サービスであるPeacockで、独占配信する取り組みも始まりました。Week 16とSuper Wild Cardで、それぞれ1試合ずつ配信がありました。特に、Wild Cardの試合は、Playoff初の配信のみの試合となりました。

 

Studio Analyst は、今年からDevin McCoutyが加わりました。また、Peacock限定でPost-Game Showも行われています。

 

Rule Analystは、レフリーとして、3回Super Bowlの経験を持つTerry McAulayです。

 

 

 

・1st Team Mike Tirico- Cris Collinsworth- Melissa Stark

 

Mike Tiricoは、元々ESPNでMonday Night Footballを実況するなどしていましたが、2016年にNBCに移籍し、昨年からSunday Night Footballの実況をしています。来年は、7月から8月まで行われるパリ五輪のスタジオホストも務めるため、7月以降は大忙しの日々になるかと思われます。

Cris Collinsworth は、今年でSNFの解説歴が15年になりました。このコンビも、Full-Timeで2年目になり、息があってきた気がしています。

Melissa Starkは、Tiricoと同じく、2022年からMichele Tafoyaに代わって、担当しています。

 

 

・2nd Team Noah Eagle- Todd Blackledge- Kathryn Tappen

 

Noah Eagleは、CBSのNo.2実況を担当しているIan Eagleの息子です。Nickelodeonの実況も担当しているので、先ほども紹介しました。昨年は、FOXでCollege Footballをメインに実況し、またNFLの試合もFOXとNFL Networkで1試合ずつ実況しました。そして、今年から、25歳(就任当時)という若さで、NBC Saturday Night College Football の実況に大抜擢されました。また、Super Wild Cardの初戦のCLE@HOUの実況を担当し、26歳で初のNFLのPlayoff実況をしました。Joe Buckでさえ、Playoff初実況は33歳の時なので、恐らく最年少記録でしょう(Joe Buckは、25歳からNFL実況していたが、当初はMLBを優先したので、Playoffデビューが遅くなった)。彼のスタイルは、父親に似ていて、聞いていると、すぐにIna Eagleの息子だと分かると思います。

Todd Blackledgeは、15年以上ESPNで、College Footballの解説の重鎮として活躍していましたが、今年からNBCに移籍することになりました。Noah Eagleと共に、Saturday Night College Football の解説を担当しています。また、今年はNFLの解説も20年以上ぶりに担当しました。

 

 

・3rd Team - Jason Garrett- Kaylee Hartung

 

今年は、Saturday Night College Football のメンバーが、2nd Teamを務めたため、Jac CollinsworthTony Dungyの出番はなく、プレゲームショーでの出演のみでした。

また、Jason Garrettも、Playoffの1試合(MIA@KC)の解説のみとなりました。

 

 

 

4. ABC, ESPNなど

 

 

実況

解説

レポーター

1

Joe Buck

Troy Aikman

Lisa Salters

2

Chris Fowler

Louis Riddick, Dan Orlovsky

Laura Rutledge, Michelle Beisner-Buck

Manning Cast

-

Payton Manning, Eli Manning

-

 

実況・解説陣は、今季からの大幅な変更は特にありません。ただ、今年から、全てのMonday Night Footballが、ABCで放送されることになりました。また、ダブルヘッダーが行われた回数も増えた他、Divisional Playoffの放送も始まりました。

 

Studio Analystは、Marcus SpearsRyan Clarkが加わりました。また、大きな変更としては、9年間Studio Hostを務めたSuzy Kolberに代わって、Scott Van Peltが入りました。Suzy Kolberは、2023年6月に行われたESPN大解雇祭りの被害者となってしまいました。代わって入った Scott Van Peltは、ESPNの Sports Centerの Hostを務めているため、すっかりESPNの夜の顔となっています。

 

Rule Analystは、レフリーとして、2回Super Bowlを経験しているJohn Parryが担当しています。

 

 

 

・1st Team Joe Buck- Troy Aikman- Lisa Salters

 

このコンビも、ESPNに移籍して2年目になりました。Joe Buckは、FOX時代はMLBも実況していましたが、ESPNに入ってからは、MLBの実況のオファーを拒否してNFLの実況に専念しています。

Troy Aikmanは、今年でNFL解説を始めてから23年になります。そのほとんどを、Joe Buckとのコンビで過ごしています。

Joe Buckの珍しいハイテンション



・2nd Team Chris Fowler- Louis Riddick, Dan Orlovsky- Laura Rutledge, Michelle Beisner-Buck

 

Chris Fowlerは、ESPN College FootballのNo.1実況として、Heisman Trophy授賞式のHostや、Saturday Night Football、College Football Playoffの実況をしています。また、2020年からは、NFLのNo.2実況となっています。

Louis Riddickは、NFLのNo.1解説として、2021年までの2年間務めていましたが、Troy Aikmanの加入で降格してしまいました。Dan Orlovskyは、ESPNのAnalystですが、2022年からはNo.2の解説に加わっています。ただ、彼はスタジオでAnalystの仕事をしている時の方が、思ったことを素直に言えて、いい解説ができている気がします。

 

 

・Manning Cast - Payton Manning, Eli Manning-

 

今年で、始まってから3年が経ちました。アメリカでは、ESPN+もしくはESPN2で、年10試合程度放送されていてます(日本からはDAZN Gamepass)。今年のMNFは、接戦になる試合が多かったですが、点差が開いた展開になった場合は、本放送よりこちらの方が見ていて飽きないと思います。また、Week 14では、初のダブルヘッダー時のManning Castも行われました。基本的に中立の立場ですが、ブロンコスジャイアンツなどの元在籍チームや、ゲストの応援チームが出ている時は、そのチームの方を贔屓して応援している時もあります。

 

 

 

 

5. Amazon Prime Video

 

 

実況

解説

リポーター

1

Al Michaels

Kirk Hirbstreit

Kaylee Hartung

 

Amazon Prime Videoでの独占放送が始まってから2年が経ちました。初年度よりは、放送自体も良くなってきたと思います。ただ、良いゲームに恵まれず、そもそもあまり見る気になれないような試合が多かったです。Amazonが、試合のFlexの権利を欲したのも分かる気がします(ただ、私は反対派です)。ですが、今季はFlexを使用せず、予定通りの試合での放送でした(批判を恐れてのことかもしれませんが)。また、他のテレビ局と試合中の音の拾い方などが恐らく違うため、観客からの声やクラウドノイズが聞こえずらく、臨場感が低いのが改善点だと思います。

 

Pregame Analystは、初年度の昨年と同じメンバーでした。個性の強い人が多く、話題になることが多いです。また、ESPNのManning Castのような、Dude Perfectのサブ放送が行われています。こちらは、Manning Castよりも、試合以外の要素が強く、試合を見たい人にとっては適していないでしょう。

 

Rule Analystは、NBCでお馴染みのTerry McAulayで、2022年以降は、TNFも兼任しています。

 

 

 

・1st Team Al Michaels- Kirk Herbstreit- Kaylee Hartung

 

2年目になりましたが、昨年よりは相性がよくなってきたと思います。ネームバリューは強い2人ですが、どちらも落ち着いているタイプなので、相変わらずインパクトは薄いです。また、Al Michaelsは、今年で79歳になるため、NBCでSunday Nightをやっていた時よりも、キレが落ちてきているのは確かです。

 

 

 

6. NFL Network

 

 

実況

解説

レポーター

1

Rich Eisen

Kurt Warner

Jamie Erdahl

2

Chris Rose

Jason McCouty

Steve Wyche

3 (CBSからの派遣)

Kevin Harlan

Trent Green

Malanie Collins

Red Zone

Scott Hanson

-

-

 

今年は、London Game 2試合、Germany Game 2試合、シーズン後半の独占放送試合 4試合を合わせた8試合を放送しました。2021年までは、FOXのスコアボードを借りていましたが、昨年から独自のスコアボードでの放送を始めました。Touchdownの際の音付きの演出は、個人的には好きです。

 

また、No.3 Teamは、例年通り他局からの派遣チームを利用しました。Kevin KuglerJoe DavisKevin BurkhardtなどFOXの派遣組がメインでしたが、ここ最近は、Greg GumbelNoah EagleといったCBSからの派遣チームの登場回数も多くなりました。そして、今年は久しぶりにFOXからの派遣チームがなく、CBSのみになりました。

 

 

 

・1st Team Rich Eisen- Kurt Warner- Jamie Erdahl

 

Rich Eisenは、No.1チームに入って、今年で2年目になりました。初年度の昨年は、NFL Network側があまり信頼できなかったのか、解説3人体制でしたが、今年はKurt Warnerのみか、もしくは2人体制になりました。来年以降、International Gameが増えていけば、その分NFL Network放送の試合も増えていくと思われるので、Rich Eisenが実況する機会も増えていきそうです。

 

 

・2nd Team Chris Rose- Jason McCouty- Steve Wyche

 

Chris Roseは、Week 16のMIN@CINで、久しぶりのNFL実況を担当しました。NFL Network に入ってからは、長らくNFL Gameday FinalのHostをしていて、試合の実況をすることはありませんでした。

Jason McCoutyは、今年からCBSでの解説をし始めましたが、それと同時にNFL Networkでの解説もすることになりました。

 

 

・3rd Team Kevin Harlan- Trent Green- Malanie Collins

 

Kevin Harlanは、初めてNFL Networkでの実況をしました。派遣チームは、No.3からNo.5あたりになることが通常なので、No.3のKevin Harlanが派遣されたことに特に驚きはないです。解説とレポーターも、同じくCBSのNo.3から派遣されています。

 

 

・Red Zone Scott Hanson - -

 

今年も安定のScott Hansonでした。Hansonが引退するまでは、ここが変わることはないでしょう。今年は、Red Zone放送中に、Red Zoneを放送しているビルの火災探知機が作動し、警報音が鳴りながら放送するというトラブルもありました(一時的に避難していた時間帯もありました)。

 

 

 

 

 

シーホークス FA・ドラフト展望

 

 

HCも決まり、また他のコーチ陣も徐々に決まってきました。

 

今回は、各ポジション毎の、FAになる選手をまとめつつ、FAやドラフトの展望をしていこうと思います。

 

ちなみに、現時点(2月17日時点)での来季のシーホークスのCap Space予想は、約 $ -5 M〜10 Mとされています。これは、全体の25位くらいで、少ない方の部類に入ります。

 

 

 

今回用いている金額などのデータは、すべてSpotracというサイトの情報を利用しています。

 

 

*FAになる選手で()がない選手は、UFAになる選手です。

 

*契約が残っている選手で、()内の年数は、残りの契約年数を示しています(Voidなどはカウントせず)

 

 

(カットされる予定のまとめ、ドラフト1巡の予想)



 

 

 

 

1. オフェンス

 

QB

残留: Geno Smith (2年)

 

FA: Drew Lock

 

Geno Smithは、来年度の$12.7 Mのベースサラリーが全額保証される期限である2月16日を過ぎたため、来年も留まることは確定しました(トレードされる可能性はあるが)。一方で、Drew Lockは、再契約されるかは不透明ですが、Seahawksの首脳陣がドラフトでQBを取る戦略であれば、残る可能性はかなり低くなります。

 

ドラフトでQBを取るかどうかですが、実際には取る可能性は50-50だと思います。

 

 

RB

残留: Kenneth Walker (2年), Zach Charbonnet (3年), Kenny McIntosh (3年), Bryan Koback (1年/Future)

 

FA: DeeJay Dallas

 

メインの2人は、2年以上契約を残しているので、FAやドラフトで大きな動きはしてこないでしょう。

 

また、FAになるDeeJay Dallasですが、残る可能性は低いと思います。消耗が激しいRBは、ルーキー契約終了後(5年目以降)に成績が上がるケースは稀なため、先発クラス以外のUFAになったRBに対しては、再契約しないことがほとんどです。

 

そこの空いた枠は、ドラフトでの下位指名や、もしくはFAでベテランを補強すると思います。

 

 

FB

残留: Nick Bellore (1年)

 

新OCのRyan Grubbは、FBを起用することはないと思われるため、STでの仕事がメインになるでしょう。ただ、キャップが高くなってしまっているので、リリースはなくても、契約の再構築などをする可能性はありそうです。

 

 

WR

残留: Tyler Lockett (2年), DK Metcalf (2年), Jaxon Smith-Njigba (3年+5年目オプション), Dee Eskridge (1年), Drake Young (2年), Jake Bobo (2年), Cody White (1年/Futute), Easop Winston (1年/Future)

 

今年FAになる選手は、誰もいません。その一方で、リリースされる可能性がある選手は存在します。

 

1人目は、Tyler Lockettです。今年からキャップヒットの額が一段と増え、今年は$27.8 Mのキャップヒットがあります。今年までの活躍を踏まえると、リリースされる可能性は低いですが、無いとは言い切れません。もしリリースした場合は、約$20 MのDead Capが発生しますが、Post-June/1 指定(Dead Capを2年間に分散させる制度で、1年で2人まで)をすれば、今年のサラリーキャップに約$18 Mの空きを作ることができます。

 

2人目は、Dee Eskridgeです。契約の残りは1年で、キャップヒットは約$ 1.9 Mのみです。ただ、リリースした際のDead Capは、ほとんどありません。そのため、リリースした時に生まれるCap Spaceは僅かではありますが、リリースする可能性は大きいです。FA前にされなくても、シーズン開幕直前のロースターカットでリリースされるかと思います。

 

Tyler Lockettをリリースすれば、ドラフトやFAで補強する可能性は高いですが、それをしなければ、ドラフト下位で指名する程度の補強になるでしょう。

 

 

TE

残留: Will Dissly (1年), Tyler Mabry (1年/Future)

 

FA: Noah Fant, Colby Parkinson, Brady Russell (ERFA)

 

TE3人衆のうち、Will Disslyのみが来年の契約を残しています。ただ、来年のサラリーが$ 10 Mを越すことを考えると、リリースされる可能性は高いと思います。

 

Noah Fantは、シーホークスに来てから、使われる機会が少なかったことで成績が伸びず、本来の活躍ができていません。そのため、再契約の可能性は否定できませんが、他チームに行った方が彼のためになると思います。Colby Parkinsonは、DisslyFantが2人ともいなくなることを考えると、再契約する可能性が高いと思います。恐らく他のチームからのオファーが少ないと予想されるため、安い金額で抑えられると思います。

 

FAで補強するかは、Disslyをリリースするかなどによっても変わってきますが、ドラフトでTEを指名することはほぼ確実かなと思います。

 

 

OT

残留: Charles Cross (2年+5年目オプション), Abraham Lucas (2年), Stone Forsythe (1年)

 

FA: Jason Peters, Jake Curhan (ERFA)

 

ここに関しては、昨年同様大きな動きはないと思います。

 

ERFAになるJake Curhanですが、恐らく再契約すると思われます。

 

 

IOL

残留: Anthony Bradford (3年), Olusegun Oluwatimi (3年)

 

FA: Phil Haynes, Evan Brown, Damien Lewis

 

今年の開幕先発の3人は、全員UFAとなります。ただ、Anthony BradfordOlusegun Oluwatimiの2人が、来年の先発になることも十分考えられます。まだまだ課題があるものの、競わせる相手を置くなどすれば、先発として計算できると思います。

 

Damien Lewisは、今季でUFAになりますが、再契約する可能性はあると思います。ただ、大金を積んでまで残すことは考えづらいので、他チームの動向などにもよるでしょう。一方で、Phil Haynesとは、再契約することはないでしょう。また、Evan Brownも、再契約をする可能性は低いとは思いますが、控えとしての役割を受け入れるのであれば、Oluwatimiの競争相手として残ることも考え得ると思います。

 

また、ドラフトで補強する可能性もありそうです。Cを指名する可能性はかなり低いですが、Day 2までの高い順位でOGを指名することは十分に考えられます。

 

 

 

 

2. ディフェンス・ST

 

DL

残留: Dre'Mont Jones (2年), Jarran Reed (1年), Bryan Mone (1年), Cameron Young (3年), Mike Morris (3年), La'Trell Bumphus (2年/Future), Levi Bell (1年/Future), Matthew Gottel (1年/Future)

 

FA: Leonard Williams, Mario Edwards, Myles Adams (ERFA), Joshua Onujiogu (ERFA)

 

Dre'Mont Jonesは、2月16日に来年度のサラリーが全額保証される期限を迎えます。そのため、リリースしたければ、それまでにしなければいけないので、可能性は低いです。一方、Bryan Moneは、リリースした際のDead Capはわずか$0.5 Mであり、また約$5.4 Mのキャップスペースを作ることができるため、リリースされる可能性が非常に高いです。

 

Leonard Williamsは、今年FAになる選手の中で、1番再契約をして欲しい選手です。かなり高くなることが予想されますが、Macdonaldも好きなタイプの選手なので、再契約に動くと思います。

 

また、ERFAになる2人は、おそらく再契約すると思います。一方で、Mario Edwardsは、シーズン後半はほとんど出場機会を得られなかったので、再契約しないと思います

 

 

EDGE

残留: Uchenna Nwosu (3年), Boye Mafe (2年), Derrick Hall (3年)

 

FA: Darrell Taylor (RFA)

 

Edgeは、先発2人が2年以上契約が残っている状況なので、大きく動いてくることはないでしょう。ただ、ローテーションが物足りないため、ドラフトで再び上位指名する可能性もあります。もしかすると、1巡を使ってくることもあるかと思います。

 

RFAになるDarrell Taylorですが、額の低いテンダーであれば残る可能性がありそうです。ただ、何もテンダーされずに、そのままFAになる可能性も高いです。

 

 

ILB

残留: Drake Thomas (2年)

 

FA: Bobby Wagner, Devin Bush, Jodyn Brooks, Jon Rhattigan (RFA), Patrick O'Connell (ERFA)

 

Drake Thomasは、先発級のLBではないため、現状先発が全員FAとなり、ロースターにいないという状況です。

 

Bobby Wagnerが残るかどうかは、50%ぐらいと言えるでしょう。Macdonaldのディフェンスにはフィットすると思いますが、どのくらい額を出せるかというところがキーになると思います。他チームでも欲しいところは一定数あると思うので、FAが始まってしまうと、他チームに移籍する可能性が大きくなってしまいそうです。

 

一方で、Jordyn Brooksは、残る可能性が低いと思います。Wagnerを再契約しないのであれば、残る可能性はありますが、MacdonaldがRavensからPatrick Queenを連れてくると思うので、そうなれば同じILBのBrooksを残すことは考えづらいです。

 

Devin Bushが再契約をすることはないと思います。Jon Rhattiganは、RFAで再契約するには見合いませんが、ミニマムの契約で良いのであれば再契約するでしょう。

 

 

CB

残留: Devon Witherspoon (3年+5年目オプション), Tre Brown (1年), Tariq Woolen (2年), Andrew Whitaker (1年/Future), Lance Boykin (1年/Future)

 

FA: Artie Burns, Michael Jackson (RFA)

 

先発3人はルーキー契約中なので、サラリーが安く抑えられています。ただ、外側のCBのデプスが不安なので、RFAとなるMichael Jacksonには、低い額のテンダーをする可能性は高いです。

 

 

S

残留: Jamal Adams (2年), Quandle Diggs (1年), Julian Love (1年), Coby Bryant (2年), Jerrick Reed II (3年)

 

FA: Ty Okada (ERFA)

 

Jamal AdamsQuandle Diggsは、リリースされる可能性が高いです。Adamsは単純にパフォーマンスの関係ですが、Diggsは、サラリーキャップの関係です。2人合計で約$48 Mのキャップヒットとなるため、リリースは不可避です。

 

逆に、Julian Loveは、今オフ中に契約延長をすべきでしょう。Loveも今季は約$ 8Mのキャップヒットがあるため、契約延長をすれば、多少減らすことができるでしょう。

 

Diggsをリリースした場合は、FAでの補強があるでしょう。有力なのは、今年 7 INTsを記録したRavensのGeno Stoneです、

 

 

ST

残留: Jason Myers (3年), Michael Dickson (2年), Chris Stooll (2年)

 

 

 

 

3. まとめ

 

ここまでに書いたリリース候補をまとめます

*(リリース時に空くキャップの額/ Post June-1 を使った場合)

 

WR Tyler Lockett ($ 8.1 M/ $ 18.0 M)

 

WR Dee Eskridge ($ 1.5 M)

 

TE Will Dissly ($ 7.0 M)

 

DT Bryan Mone ($ 5.4 M)

 

S Jamal Adams ($ 6.1 M/ $ 16.5 M)

 

S Quandle Diggs ($ 11.0 M)

 

 

現在の状況では、サラリーキャップの空きがあまりないため、このような動きをしてくる可能性が高いです。

 

 

 

また、1巡全体16位の指名候補を挙げます。

 

 

まず、ポジションとしては、QB, OG, EDGE,DTが有力です。

 

QBで言うと、やはりワシントン大のMichael Penix Jr. が可能性としては高いと思います。他には、オレゴン大のBo Nixや、ミシガン大のJ.J. McCarthyが挙げられます。ただ、ここは、NFLコンバインでの各選手の出来や、QBを取りたいチームの動向次第で大きく変動してくるので、まだ分かりません。

 

OGで言うと、ワシントン大のTroy Fautanuが候補です。OTがメインですが、OGの経験もあります。彼が現時点で、唯一のOGの1巡指名候補です。

 

EDGEで言うと、フロリダ州立大のJared Verseや、ワシントン大のBralen Triceが候補です。今年はEDGEが豊作な年なので、他にも多くの候補がいます。

 

DTで言うと、イリノイ大のJer'Zhan Newtonや、テキサス大のByron Murphyが候補です。ただ、Leonard Williamsを再契約したならば、1巡を使うことはないでしょう。

 

現状 EDGE > QB > OG > DT の順番で指名する可能性が高いと思います。