CFP semi-final Allstate Suger Bowl 🍬(2)Washington vs (3)Texas Preview

 

 

開催まで1週間となってきました。

 

今回は、2戦目のCFP準決勝、2位Washington対 3位TexasのAllstate Sugar Bowlです。

 

 

↓前回のRose Bowlのプレビュー

 

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時間: 1/2(火) 10:45 〜(現地1/1 20:45 ET, 17:45 PT)

 

会場: Ceasers Superdome, New Orleans, Louisiana

 

放送(🇺🇸): ESPN, ESPN2, ESPNU, ESPNNEWS, ESPND, ESPN+ (Sean McDonough, Greg McElroy, Molly McGrath, Katie George)

 

放送(🇯🇵): 日テレG+

 

 

 

 

 

 

 

1. Washington Huskies

 

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↑シーズン前のプレビューです

 

HC: Kalen DeBoer

 

CFPには、2016年以来の7年ぶり2回目の出場となります。7年前は、準決勝でAlabamaに7-24で敗戦しています。因みに、その時のQBは、現在BengalsのQBであるJake Browningです。

 

1位のMichiganと同じく、13勝0敗でレギュラーシーズンを終えています。特に、Oregonに2度競り勝っているというところは非常に評価の高いポイントです。10月以降は、9試合全て10点差以内の接戦と、心臓に悪い試合が多かったですが、その全てで負けずに勝ち切っている点も評価できます。また、CFPに進出している4校で唯一、Heisman賞のFinalistを有しています(QBのMichael Penixで2位🥈)。さらに、HCのKalen DeBoerは、APなどの多くのアワードからCoach of the yearを獲得しています。

 

Washington大の要は、やはりオフェンスです。特に、パスオフェンスが非常に強力で、全米No.1 です。QBには、Heisman賞2位のMichael Penixを擁している他、レシーバー陣も、来年のドラフトで1巡上位指名を期待されているRome Odunzeを始めとして、優秀なレシーバーが複数在籍しています。また、OLが非常に強力で、Penixは13試合で僅か10サックしか喰らっておらず、このチームの核になっています。そして、シーズン後半にかけて、パスオフェンスが警戒され始めると、エースRBのDillion Johnsonを中心としたランオフェンスが機能し始めました。Johnsonは最後の5試合だけで、683 yds 8 TDを記録していて、この試合の影のキーマンになってきそうです。後半にややオフェンスが失速したものの、このランオフェンスと持ち前の勝負強さによって、ピンチを凌いできました。

 

一方のディフェンスは、試合によって良し悪しのばらつきが大きく、精細を欠く試合もありました。特に、タックルミスにより、無駄なヤードを稼がれることが多く、大きな課題となっています。ただ、肝心な所での勝負強さは、並大抵のものではなく、全勝の達成はこれに支えられていたと言っても過言ではありません。

 

 

・注目選手(6人)

 

QB Michael Penix Jr. 9

 


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彼は、Heisman賞の2位に選ばれるなどの活躍を見せました。パスヤードは全米1位で4218 ydsを投げています。また、13試合中8試合で300 yds以上を投げています。特に、ディープパスの精度が高く、1試合に5回以上ディープパスを決める試合もありました。さらに、終盤の勝負強さも兼ね備えていて、レギュラーシーズンでのOregon戦の逆転ドライブは鳥肌ものでした。

 

 

RB Dillon Johnson 7

 

シーズン前半は、パスオフェンスの裏に隠れて目立っていませんでしたが、シーズン後半になると、パスオフェンスの停滞と共に、活躍が表立ってきました。特に、USC戦では、ランだけで256 yds 4TDという大活躍で、勝利に貢献しました。

 

 

WR Rome Odunze 1

このオフェンスで一番頼りとなる選手で、どの試合でも安定した活躍を見せています。ショートパスから、ディープパスまで何でもこなせる選手で、Penixも信頼を置いています。また、来年のドラフトでも、Marvin Harrison Jr.とMalik Nabersの次に評価されている選手で、1巡上位での指名が期待されています。

 

 

WR Jalen McMilan 11

Odunzeに次ぐ2番手レシーバーとして、昨シーズンは1000 ydsレシーブを獲得しましたが、今年は、シーズン序盤の怪我でシーズンの半分以上をサイドラインで過ごしていました。その間に、Ja'Lynn PolkがMcMilanの穴を埋める活躍を見せ、2番手の座を奪われてしまいました。ただ、11月に復帰すると、Pac 12 Cでは、Odunzeを凌ぐ活躍で勝利に貢献していて、この試合では、再び2番手として活躍が期待できそうです。

 

 

EDGE Bralen Trice 8

現在のカレッジでトップクラスのパスラッシャーです。体格が大きく、あらゆるところからラッシュをかけれる選手です。また、サック数は5回とあまり多くないものの、プレッシャーをかけた回数は全米1位と、QBに常にプレッシャーをかけ続けられます。

 

 

CB Jabbar Muhammed 1

 

昨オフにOklahoma Stateからトランスファーで加入してきました。シーズン序盤は、あまり目立っていなかったものの、後半になると素晴らしい活躍をしていました。特に、Oregon State戦では2 INT, 4PDと大暴れでした。また、Pac 12 Cでも、Troy Franklinを抑え込むなど、直近になって目立ち始めた印象が強いです。

 

 

 

2. Texas Longhorns

 

HC: Steve Sarkisian

 

Texasは、今回で初のCFP出場となります。ただ、CFP以前のBCS時代には、2度出場し1度優勝した経験を持っています。また、Texasは、来年度から、所属カンファレンスをBig 12からSECに変更することが決まっています。

 

今シーズンは、シーズン序盤に5連勝をしたものの、ライバルのOkalahomaに接戦で敗れてしまいました。しかしその後は、QBのQuinn Ewersの怪我など苦しい状況も乗り越えて、1敗でレギュラーシーズンを終えました。そして、Big 12 Cで勝利し、何とかCFP進出を決めました。また、Week 2でAlabamaに勝っていることから、Alabamaより上位の3位となりました。


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オフェンスは、ランとパスをうまく織り交ぜるオフェンスです。ランオフェンスの面で言うと、11月のTCU戦でエースRBのJonathan Brooksがシーズンエンドの怪我をしてしまいました。しかし、Brooksの他にも優れたRBが何人も在籍しているため、Brooksが怪我してからの数試合では、大きなロスにはなっていません。また、パス攻撃は、ワシントン大には及ばないものの強力です。

 

一方のディフェンスは、ラン守備が非常に強力です。特に、DTのT'Vondre SweatとByron Murphyのコンビは、全米でもトップクラスの布陣です。ただ、パスディフェンスは穴になっていて、ここが足を引っ張っている形になっています。

 

 

 

・注目選手(5人)

 

QB Quinn Ewers 3

 


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元々はOhio Stateに2021年クラスのNo.1 QBという看板を引っ提げて入学しましたが、翌年にTexas大にトランスファーしました。今年は、シーズン中盤に怪我で数試合欠場したものの、非常に良い成績を残しています。昨年度よりも安定感が増しており、オフェンスを牽引する存在になっています。ドラフトにエントリーするかについては明言を避けていますが、残留する可能性が高いと伝えられています。

 

 

WR Xavier Worthy 1

 

来年のドラフトでも上位の指名が期待されているレシーバーです。Ewersのホットターゲットとして活躍していて、Freshman時代から3年連続で750 yds以上のレシーブを記録しています。バースト力が非常に高く、1つのタックルミスからビックゲインに繋がってしまう脅威を相手に与えることができます。また、パントリターンも彼が武器としているものの1つです。

 

 

WR Adonai Mitchell 5


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今年、Georgiaからトランスファーで移籍してきました。Georgia時代には、2021年のCFP決勝で、逆転タッチダウンを決めています。2番手レシーバーとして位置していますが、タッチダウンレシーブ数は10個と、チームでトップです。

 

 

DT T'Vondre Sweat 93

 

現在のカレッジで、12を争うDTと言える選手です。今年は、Best Interial Linemanに送られるOutland賞を獲得するなど、Texasの強力なラン守備を支えました。また、Big 12 Cでは、FBの位置からタッチダウンパスをキャッチしています。

 

 

LB Anthony Hill Jr. 0

 

今年、5⭐️プレイヤーとしてTexasに入学し、いきなりTrue Freshmanで開幕から先発起用されました。Alabama戦でもサックを決めるなど、Texasディフェンスの隠れたX-Factorとなる存在です。

 

 

 

 

3. 展望&予想

 

・Washington Offense vs Texas Defense

 

パス攻撃が得意なWashingtonオフェンスと、ラン守備が得意なTexasディフェンスというマッチアップのため、パスに偏ったオフェンスになっていくと思います。TexasのDB陣は、WashingtonのWR陣に対しては、真っ向勝負では勝つ事はできないでしょう。そのため、彼らからしてみると、Penixからインターセプトを奪うことが、このマッチアップで勝つための唯一の道だと思います。

 

 

・Texas Offense vs Washington Defense

 

ここのマッチアップは、ランもパスもTexas有利と言えそうです。ただ、Washingtonのディフェンスは非常に勝負強いため、3rd down longや4th downの状況を作らせることが、Washingtonディフェンスにとっては重要になってきます。また、タックルミスを減らすことも鍵になってきます。

 

 

 

予想: 37-34 Washington