今回は、9月9日(現地9月8日)に行われたSeahawks vs BroncosのゲームのReviewをしていきたいと思います。
1. 試合結果
スコア
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Final |
DEN |
3 |
10 |
0 |
7 |
20 |
SEA |
3 |
6 |
10 |
7 |
26 |
試合は、26-20でシーホークスが勝利しました!
ESPNのスタッツ
ハイライト
2. 試合振り返り(オフェンス)
まず、オフェンスから振り返ります。
前半は、最初のドライブでのインターセプトや2つのセーフティーを始めとして、終始苦労することになりました。
これの大きな原因となったのは、OL(特にOGの2人)のプロテクションが壊滅的だったことです。詳しくは、下記のOLのところで書きますが、これが試合を通して苦しめられました。
OGのパスプロが弱点なのは、試合前から分かっていましたが、これ程までに酷いとは想像できませんでした。
後半になって、ラン中心のオフェンスに切り替えたことで、パスも決まり出すなど歯車が回り始めました。
これは、新OCのRyan Grubbのアジャスト力と言えるでしょう。
ちなみに、前任者のShane Waldronは、このアジャスト力が壊滅的でした。そして、Bearsでも再びそれを発揮してしまい、現地ファンから叩かれまくっています。
Shane Waldron, I’m gonna need you to do away with the TE screen, please and thank you
— Jacob Infante (@jacobinfante24) 2024年9月8日
・QB
今日のGenoのパフォーマンスは、比較的良かったと思います。
パスラッシュに苦しめられましたが、その中でも良いパスも多くありました。
また、コンバインで40ヤード4.59(11年前)の快足を活かし、キャリアロングの34ヤードのランでTDを奪いました。
GENO SMITH 34-YARD TD RUN.
— NFL (@NFL) 2024年9月8日
📺: #DENvsSEA on CBS/Paramount+
📱: https://t.co/waVpO909ge pic.twitter.com/3EsyP3rbfe
・RB
Walkerは、主に後半になって使われ始めましたが、今日は絶好調でした。
ブロックが良かったこともありますが、キレも良く、セカンドエフォートでもかなり稼ぐことが出来ていました。
Air K9. pic.twitter.com/C6LhdEZ5xw
— Seattle Seahawks (@Seahawks) 2024年9月9日
今日のMVPといっても良いでしょう。
ただ、試合終盤に怪我で下がってしまったのが気になります。
(本人が大丈夫と言っていたので心配は無用でしょう。)
Charbonnetは、キャリア初のレシーブTDを決めました。
OH HELLO, @zachcharbon! pic.twitter.com/4sdw4kZ0wk
— Seattle Seahawks (@Seahawks) 2024年9月8日
・WR
今日の試合は、結局Lockettに救われた形になりました。
特に、試合を決めた最後のワンハンドキャッチは素晴らしかったです。
PFFグレードでも、レシーバーで2位の成績でした。
That is one helluva 1-handed grab by Tyler Lockett to ice the game. pic.twitter.com/PacE0jS99B
— Dugar, Michael-Shawn (@MikeDugar) 2024年9月8日
一方で、DKは、CB最高額の契約を締結したばかりのSurtainに終始完封されてしまいました。それは仕方ないとしても、勿体無い反則が多かったのは、問題だと思います。
・TE
Fantの次に出ていたのは、ルーキーのAJ Bannerでした。レシーブの機会はありませんでしたが、得意のランブロックで活躍していました。
・OL
まず、ランブロックに関しては、非常に良かったです。
Waldron時代は、TEを多く使って、ゴリ押しのランを出していましたが、Grubbは、モーションやプルアウトを多く使って、複雑なシステムでランを出していました。
ここに関しては、試合を通して、押せている印象がありました。OGの2人も良いブロックをしていました。
ただ、パスプロに関しては、悪い意味で目立ってしまいました。
その中でも良かったのは、LTのCharles CrossとCのConnor Williamsでした。
特にCrossは、完璧といっても過言ではないパフォーマンスでした。トレーニングキャンプで、かなり良いと噂されていたことが、本当だと証明されました。PFFグレードでも、OTでトップの成績でした。
また、Williamsも、全体的に良かったです。ただ、2プレイ目で、中央からラッシュを漏らしてしまい、INTに繋がってしまいました。
一方で、OGの2人は、パスプロではかなり苦しみました。前半だけで、2人とも2回以上はプレッシャーを与えてしまいました。
そして、Bradfordは、エンドゾーンでホールディング、Tomlinsonは、自陣1ヤードのランプレイでラッシュを漏らしてしまい、それぞれセーフティーを献上する形になりました。
2人とも、全体的にはランブロックは良かったものの、結果的には4点を献上してしまいました。
また、George Fantの代わりに入ったForsytheもパスプロではかなり苦労しました。
幸いにもFantの怪我は、Day by Dayとのことなので、来週に間に合う可能性は低そうですが、長期的な怪我にはならなそうです。
3. 試合の振り返り(ディフェンス)
ディフェンスに関しては、特に言うことはありません。
相手がBo Nixだったこともありますが、これ以上ない出来でしょう。
強豪相手にもこれができるとは全く思っていませんが、昨年よりも良くなっていることは確かでしょう。
良くなった点としては、昨年の課題だった、チェックダウンやショートパスへの対応の早さです。
Macdonaldのスキームによるものの大きいですが、やはりパスラッシュが良くなったことも大きいと思います。
パスラッシュがしっかりかかっていたので、LBやSが、早めのタイミングで飛び込むことができ、ランアフターキャッチをほぼほぼ防ぐことが出来ました。
昨年はNwosuがいなくなったことで、パスラッシュの成功率が落ちてしまいましたが、今年はいなくてもそこをカバーできています。
・DL
特に活躍していたのが、Leonard Williamsでした。
ターンオーバーを奪った2つのプレイの両方で、中央からプレッシャーをかけて、Bo Nixに投げ急がせて、ターンオーバーに繋げました。
また、ルーキーのByron Murphyも良いデビュー戦だったと思います。インパクトに残るプレイはなかったですが、Pass Rush成功率は非常に高かったです。
・LB
新加入のTyrel Dodsonは、流石昨年のPFFグレード1位といったパフォーマンスでした。
素早い飛び込みもそうですが、タックルの堅実性も非常に高かったです。INTになりそうなボールのドロップはありましたが、全体的には全LBの中ではトップクラスの出来でした。
また、Jarome Bakerもファンブルリカバーをするなど、まずまずの活躍でした。
・CB
Tariq Woolenは、早速今季初INTを決めるなど、3年目になりまた一段と成長しているように見受けられました。
Riq Woolen gets on the board with an INT
— NFL (@NFL) 2024年9月8日
📺: #DENvsSEA on CBS/Paramount+
📱: https://t.co/waVpO909ge pic.twitter.com/o3ZxzHhpAJ
Devon Witherspoonも、相変わらず大活躍でした。
パスカバーはもちろん、タックルやブリッツでもインパクトを残していて、PFFでCB3位評価を受けています。
Tre Brownも、Suttonに対しては、良いカバレッジをしている場面が何度かありました。
・S
Julian Loveは、ランストップやパスカバーの両方で素晴らしい活躍をしました。
INTを始めとして、スクリメージ付近へのパスやランへの対応の速さが光りました。
PFFグレードでも、セーフティーの中で総合、ランストップ、パスカバーの3つ全てで1位でした。
Julian Love among safeties in Week 1:
— PFF SEA Seahawks (@PFF_Seahawks) 2024年9月10日
🔵 93.4 PFF grade (1st)
🟢 90.2 coverage grade (T-1st)
🔵 90.7 run defense grade (1st) pic.twitter.com/aENS7LENs4
Julian Love goal line INT!
— NFL (@NFL) 2024年9月8日
📺: #DENvsSEA on CBS/Paramount+
📱: https://t.co/waVpO909ge pic.twitter.com/k5imhiD2SX
また、Rayshawn Jenkinsも、Loveに隠れてあまり目立ってはいませんでしたが、良いタックルも多かったです。
そして、K'Von Wallaceは、数少ない出場機会でしたが、ファンブルを誘発する見事なタックルをしました。
・ST
今年のMyersは、2年周期で来る当たり年なので、安心して見ることが出来ました。
その一方で、相手リターンのカバーチームにおいては、プレシーズン時ほど酷くはないですが、まだまだ改善は必須です。