こんにちは‼️ しゅうまい12です
今回は、NCAA FBS Division I-A(いわゆるNCAAのトップリーグ)の一つであるPac-
12の将来について展望していきたいと思います。
軽い考察文になっています。
1. Pac-12の概要
Pac12は現在、Division I のFBSに所属しています。ディビジョンに関しては、
(下のAny Given Saturdayさんのページに詳しく載っていますのでご覧ください。)
1915年に結成されたリーグで、誕生から100年以上が経過しています。
古くはPCCやPac-10という名称でした。現在のPac-12という名称は、2012年からです。
現在のメンバーは、Arizona, Arizona State, Colorado, Calfornia, Stanford, Oregon, Oregon State, USC, UCLA, Utah, Washington, Washington Stateの12校です。
また、一部のスポーツのみ参加しているところもあります。(Cal PolyやSan Diego Stateなど)
詳しくは、下記リンクをご覧ください!
2. UCLAとUSCの移籍発表
2022年の6月末に、UCLAとUSCが2024年シーズンからBig Tenに移籍することが発表されました。これは、前年に起こった、有名校の相次ぐカンファレンス移籍(TexasやOklahomaなど)による余波であると考えられます。
後に、UCLAのアスレチックディレクターは、「強い立場で運営するため(Operate in a position of strength 」と語っていて、CFBの二極化(Big TenとSECへの集中)が進んでいることが分かります。また、USCのディレクターも同じようなことを言っていました。
よって、Pac-12がこのような動きに取り残され、また格好の餌食になってしまったと言えます。
近年Pac-12が低迷していたことは、周知の事実ですが、それでも80年以上所属していた両チームが、移籍を決めたことは、衝撃的でした。
3. Pac-12の将来
このような移籍の影響で、Pac-12は2024シーズンから、10チームでの運営となります。
ただでさえ、低迷している中で、看板とも言える2校を失った影響は甚大です。
その影響の一つに、放映権契約がいまだに決まっていないことがあります。現在2024シーズン以降の契約が決まっていません。
他のカンファレンスは、既に、期間が違うものの、契約が決まっています。
やはり、Pac-12の現状により、テレビ局も高額オファーを出しづらく、契約交渉が膠着していると考えられます。
ここで、今後のPac-12の動きについて考えます。
現時点で、USCとUCLAの代わりに加入が予想されているのは、
・San Diego State
・SMU
などが挙げられています。
これらのチームは、西海岸もしくはそれに近く、Pac-12があるDivision I の FBSに所属していますが、所属しているカンファレンスのレベルはPac-12よりも、一段階下がることになります。
この2チームを新たに加盟させることで、12チームに戻すことが、一番現実的な手段といえます。
一方で、UCLAとUSCのように、Pac-12から離脱する可能性があると見られているのは、
・Arizona → Big-12
・Arizona State → Big-12
・Oregon → Big Ten
・Washington → Big Ten
などが挙げられます。
他にも、幾つか挙げられているチームもあり、今後の動き次第では、これが起きる可能性はゼロとは言い切れません。
これらのように、Pac-12が現状良い状況とは全く言えません。今のところ、まだ危機的状況ではないですが、進展が今後1年でないようだと、さらに厳しくなるかもしれません。
実際に、USCとUCLAが脱退した2024年シーズンになってみないと分かりませんが、以下のような負の連鎖になってしまうかもしれません。
リクルートの人気が落ちる(入ってくる高校生のレベルが下がる)
↓
Pac-12全体の選手レベルが低下し、試合のレベルが下がる
↓
Pac-12の人気が減る
↓
Pac-12からのテレビ局の撤退や縮小
↓
新たに脱退するチームが現れる
↓
レベルの落ちたチームを補填
↓
一番上に戻る
のように、なってしまったら止めようがありません。
ですが、直近では、Deion SandersがColoradoに来たり、USCとUCLAを除いても昨年のTop25に3チームが入ったりなど、良い要素もあります。
私自身は、Pac-12のWashington のファンなので、ぜひ良い方向へと傾いてくれれば良いなと思っています。