今回は、9月23日(現地9月22日)に行われたSeahawks vs Dolphins のゲームのReviewをしていきたいと思います。
1. 試合結果
スコア
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Final |
MIA |
3 |
0 |
0 |
0 |
3 |
SEA |
17 |
0 |
0 |
7 |
24 |
試合は、24-3でシーホークスが勝利しました。
ESPNのスタッツ
ハイライト
2. 試合振り返り(オフェンス)
良かった点としては、先週に引き続き、No-Huddleでテンポの良いパスオフェンスが展開できていました。テンポよく攻めることで、相手に対応する隙を与えず、ランを一切出さずにパスだけでも、止まらずに進められていました。
また、必ず裏のプレイを用意しているため、相手は対応できませんが、オフェンス側は相手を見て対応することが出来ます。裏のプレイとは、表のコールするプレイ(最初にセットしている)が上手く行かなそうな時に、Genoがシグナルを出して変えるプレイです。オーディブルとは少し違い、オーディブルはその時にコールされているプレイ関係なく、いくつかの基本的なプレイがセットされていますが、裏のプレイはそのプレイコールごとに一つずつ決まっていて、通常にプレイ同様複雑なプレイも多いです。これのメリットは、プレイ毎に違うため、相手が読むことがかなり難しいことです。その分、オフェンス側がプレイブックを覚える負担がかなり増えことになります。
1Qと4Qのオフェンスは良かったですが、中盤では点を取ることができない状況が続きました。しかし、オフェンスが完璧に押さえ込まれていたという訳ではないので、オフェンスが詰まってはいません。
理由としては、やはり反則とサックです。
反則に関しては、ランプレイでのホールディングがかなり多かったです。2Qと3Qでは、ランのたびに反則が飛んでいた印象です。その一方で、タックル方向へのランを増やしたことで、先週のように僅かなゲインにとどまる回数が減りました。
また、オフェンスラインがプレッシャーを与えるシーンは過去2試合同様多かったです。ですが、テンポよくオフェンスしているときは少なかったように思えました。ですが、特に、プレイアクションで、プレッシャーを浴びるシーンが多かったです。これは、ラインの問題もありますが、オフェンスのシステムとしての問題もあるように思えます。ここの評価に関しては、以下のOLの箇所で詳しく述べます。
これらにより、3rd downで10ヤード以上のシチュエーションを作ってしまうことに繋がり、その結果2Qから3Qにかけて得点が取ることが出来ませんでした。
・QB
Genoのパフォーマンスは、全体的に安定したと思います。ですが、プレッシャーに焦ってしまう場面も何回かあり、インターセプトに繋がってしまいました。
・RB
Charbonnetが2試合連続先発となりましたが、2 TDと大活躍でした。今回の試合では、OLがしっかりと穴を開けれていて、ディフェンダーを早い段階で漏らしていなかったのが大きかったと思います。
Zipped his way to the endzone. 🔥 pic.twitter.com/9l5cDuAIlW
— Seattle Seahawks (@Seahawks) 2024年9月22日
また、Kenny McIntoshが、この試合でキャリア初キャリーをしました。
・WR
DKは、2試合連続での100ヤードレシーブ達成になりました。1QでCBのKendall Fullerにカバーされながら取ったキャッチなど、良いレシーブが目立ちました。
DK. 71. YARDS. pic.twitter.com/6uQblU6h22
— Seattle Seahawks (@Seahawks) 2024年9月22日
また、LockettやJSNも、重要な場面でそれぞれ活躍しました。
・TE
Noah Fantが、6レシーブ60ヤードと大活躍でした。60ヤードを超えたのは、シーホークスに来てから(2022年以降)は3回目です。先週はドロップが2回ありましたが、今回は6-6でした。RACで稼いでる場面も多く、No-Huddleのテンポの良いオフェンスには相性が良いと思います。
また、Pharoah Brown怪我から復帰し、初出場となりました。最初のドライブでは、TEながらEDGEのJalen Phillipsのパスプロを単独で務めると、勝つどころかPhillipsをぶん投げてしまいました。
Check out this 🥞by Pharaoh Brown in pass protection as Geno Smith delivers a strike to Tyler Lockett on #Seahawks opening drive. pic.twitter.com/qfHSwsp0yk
— Corbin K. Smith (@CorbinSmithNFL) 2024年9月24日
↑ラインの左端のTEです
そして、ルーキーのAJ Barnerもプロ初キャッチを含む3レシーブを記録しました。
・OL
前の2試合で被プレッシャー回数ですら0回だったLTのCharles Crossは、初めてサックを献上するなど苦戦しました。
一方で、RTのStone Forsytheは、TEのチェックが入っていたこともあり、パスプロに関しては安定していました。
また、CのConnor Williamsも良かったです。
ただ、OGの2人がパスプロに課題を抱えているのは変わりませんでした。本来は変えたいところですが、ランプレイでの貢献度が高いので、なかなか変えづらい状況です。
3. 試合振り返り(ディフェンス)
ディフェンスは、非常に安定していたと思います。一発の脅威が無かったため、DBやLBを上げてプレイできていたのが大きいと思います。来週以降はまた状況が変わってきますが、DLがしっかりとプレッシャーをかけ続けられれば、ディープへのケアを少なくすることができ、アグレッシブなディフェンスを展開できると思います。
そして、ここからは来週の展望にもなってきてしまいますが、IDLの怪我人が増えているのが心配な点です。ここはラン守備で非常に重要になってくることはもちろんですが、パスラッシュでも肝心になってきます。マクドナルドが1番重点を置いているポジションでもあり、ここが安定しなくなると、ディフェンス全体のバランスが崩れてくることになりかねません。
特に、来週対戦するLionsは、ランオフェンスを軸としているため、IDLがいないことによるダメージがより大きくなります。
・DL
Leonard WilliamsとByron Murphyが、前半で試合を後にしたことで、ReedとHankinsがメインで出場しました。
・EDGE
Mafeが3試合連続のサックを、Hallが2サックを挙げて、2人とも通算3サック目になりました。
・LB
Tyrel Dodsonは、サックを含む良い活躍をしていました。ディフェンスの中で中心的な役割も担っていて、3戦目ですがチームに欠かせない存在になっていると思います。
OH HELLO TDOT pic.twitter.com/kP92JUupqw
— Seattle Seahawks (@Seahawks) 2024年9月22日
また、Tyrice Knightがプロ初先発をしましたが、悪くない出来でした。まだまだ改善すべきところもありますが、思っていたよりも荒削りでは無かったです。
・CB
Devon Witherspoonは、Week 2から一度も投げられていないことから、イライラが溜まっていたと思います。そのため、4th downでパスを防いだ際には、レシーバーにTrash talkをしていましたが、反則を取られないようにとTyrel Dodsonが持ち上げて止められていました。
Tariq Woolenは、この試合でも1レシーブも許さない完璧なカバーでした。ですが、こちらもあまり投げられないため、イライラが溜まっていたのか、4th downでパスを防いだ際にレシーバーにTrash Talkしていましたが、反則を取られないようにとJulian Loveに止められていました。
Riq Woolen vs Tyreek Hill & Jaylen Waddle pic.twitter.com/BPel6gFrl2
— Stat Acccount (@AcccountStat) 2024年9月23日
・S
Rayshawn Jenkinsは、2試合連続でチームトップのタックル数を獲得しました。他の先発が最後のドライブには出ていなかったのも関係していると思います。
・ST
Myersは一本外しましたが、50ヤード以上で、かつすでに56ヤードをすでに決めているので仕方ないと思います。
Week 3終了後の大手Power Rankingでのシーホークスの順位です
PFF: 1位🥇
CBS: 4位
ESPN: 4位
NewYork Times: 6位
Bleacher Report: 7位
Yahoo Sports: 10位
NFL : 11位
Sports Illustrated: 11位
FOX: 12位
Sporting News : 12位
Walter Sports: 13位
USA Today: 15位
NBC :16位
平均は8.5位、中央値は11位でした。
ここまで各社で、評価が分かれているのはあまり見たことがないです。
ここ3戦の相手の強さをどう捉えているかで大きく変わっているように思えます。
ただ、大体どの評価でも、次週のLions戦で真の強さが分かるだろうといったニュアンスで書かれていました。