こんにちは‼️ しゅうまい12です
今回は、アメフトの話題ではなく、自転車ロードレースの話題を書こうと思います。
本来は、アメフト以外の話題をブログにする予定はなかったのですが、今年のジロの逆転劇を見ていたら、思わず書き始めていました。
ということで、今回は、先日5月28日まで行われた、ジロ・デ・イタリア2023のプリモシュ・ログリッチの逆転劇にフォーカスして、書いていこうと思います。
自転車ロードレースを知らない方にとっては、難しい内容ですが、最後まで見ていただけるとありがたいです🙏
*前置きが長いので、20ステージまでの過程を知ってる方は、2.まで飛ばして下さい!
1. Giro 2023 Stage 19まで
プリモシュ・ログリッチは、スキージャンパー出身の選手で、U18時代にはスロベニア代表として、優勝した経験を持つ選手です。その後、スキージャンプ中の大怪我を経て、自転車ロードレースに転向し、2016年にLotto Jumbo(今のJumbo Visma)に入りました。
当初は、TTスペシャリストでしたが、だんだんと登坂能力をつけ、総合系にシフトしていきました。2016年には、グランツールでは、TTでの勝利だけだったが、翌年には、ツールの山岳ステージで、独走勝利をするなど着々と力をつけて行きました。
2019年〜2021年 ブエルタ 3連覇
2021年 東京五輪ITT 金メダル
The podium of the men's Olympic individual time trial. Big watts, big smiles.
— Mihai Simion (@faustocoppi60) 2021年7月28日
🥇 Primoz Roglic 🇸🇮
🥈 Tom Dumoulin 🇳🇱
🥉 Rohan Dennis 🇦🇺#CyclingRoad pic.twitter.com/Z8kDOWUGlb
と輝かしい成績がある中で、
2020年のツールでは、最終日前日のITTで57秒のリードがある中で、当時21歳のポガチャルに逆転を許し、2位に沈みました。
🇨🇵#TDF2020 Jumbo-Visma fue el equipo más fuerte de este Tour de France 2020. Pero el barco neerlandés ha naufragado el último día. Así intentaban Tom Dumoulin y Wout Van Aert consolar a Primoz Roglič, que ha perdido el Tour en la crono. #TDFxESPN pic.twitter.com/47tqWRvr4T
— Ciclismo Internacional (@CiclismoInter) 2020年9月19日
このITTが、今年の最終日前日のITTとリンクし、ジロの20ステージの面白さをより際立たせました。
また、2021年・2022年と2年連続で、ツールを落車リタイア(すぐにリタイアではないが)、2022年のブエルタも同じく落車リタイアと、近年は不運に見舞われることが多かったです。
As much as Roglic respects everything related to the sport, should it be better to heal first and then return to racing in the same circumstances as before the crash. #TDF2021 pic.twitter.com/L44Byas73s
— ammattipyöräily (@ammattipyoraily) 2021年7月3日
前置きが長いですが、この今までの彼自身の歴史が、このジロに繋がってきます。
そして迎えた、今年のジロ・デ・イタリア!!
今季は、オフに肩の手術をし、シーズン開幕が遅れたものの、復帰戦の3月のステージレースを連勝し、調子の良さを見せていました。
ジロの1週目は、23歳の世界王者エヴェネプールに、45秒程度のリードを許した総合3位から始まりました。
この1週目の翌日の休息日に、なんとエヴェネプールのコロナ陽性が判明し、リタイアが決まりました(陽性の場合のリタイアは各自の判断)。
2週目に入り、首位のGトーマスに2秒差の総合2位になりますが、落車をして、腰を痛めます。その時は、怪我の影響なさそうでしたが、後にかなり痛めていたことが判明します。そのままタイム差は動かずに2週目を終えます。
勝負の3週目になり、いよいよログリッチが動くかと思われたのですが、2週目の怪我の影響もあり、16ステージでは、Gトーマスらに遅れをとり、29秒差の総合3位に落ちてしまいました。しかし、ログリッチは、18・19ステージと果敢にアタックを繰り返し、Gトーマスから26秒差の総合2位となりました。
2. 運命の第20ステージ
現在の総合は
1 ゲラント トーマス
2 プリモシュ ログリッチ +26s
3 ジョアン アルメイダ +59s
という状況です。
今回は、ログリッチにフォーカスしているため、この3人のみ書いています。(主にログリッチとトーマスです)
Stage 20のプロフィール
#Giro 🇮🇹
— Team Jayco AlUla (@GreenEDGEteam) 2023年5月27日
Stage 20 is here ⏱️
It’s a time trial but not as we know it! It’s an 18.6km mountain TT 🏔️ pic.twitter.com/3xpY44ha3f
日本時間24時11分に、ログリッチがスタートし、3分後にトーマスが出走しました。
ログリッチが総合1位を奪うには、26秒以上トーマスより早くゴールする必要があります。
ただ、ログリッチには、大きなアドバンテージがあります。それは、今回のステージが行われている場所がスロベニア国境のすぐ近くということもあり、ログリッチのファン(スロベニア人)が大勢駆けつけています。これは、ログリッチにとっては、大きなサポートになるでしょう。
今回のITTは、普通のITTとは違い、激坂1級山岳が用意されているため、中盤の山岳の前に、バイクをTTバイクから、ノーマルバイクに変える必要があります。
まず、このバイクチェンジで、早速2人に差が出ました。
🔥 @rogla 🆚 @GeraintThomas86
— Giro d'Italia (@giroditalia) 2023年5月27日
Bike change!#Giro #GirodItalia pic.twitter.com/Eqj0zy4vvG
ログリッチは、綺麗な素晴らしいバイク交換をしました。対照的に、トーマスは、バイクの他にヘルメットまで変え、10秒近くログリッチよりも時間がかかりました。
しかし、第一中間計測では、ログリッチとトーマスの差は、2秒とほぼ変わらない結果になりました。
そして、いよいよ、激坂1級山岳へと入っていきます。7.8km 平均11.2%のMonte Lusaariは、序盤から中盤にかけてが一番キツく、1kmあたりの平均が18%を超える区間もあります。
その激坂区間の途中に設置されている第二中間計測では、まず、総合3位のアルメイダが、34分35秒というその時のトップタイムと同じタイムを叩き出します。
次に来たログリッチは、なんと!34分03秒という、アルメイダよりも32秒も早い驚異的なタイムで通過しました。
最後に到着したトーマスは、34分19秒と、ログリッチよりも16秒も遅いタイム!(全
体では2位ではあるが)
まだフィニッシュ地点まで、4km以上あるため、このままでは、ログリッチが逆転可能なペース!!
しかし!!!!
なんと、まさかのログリッチが、チェーン落ち😱😱
ログリッチがチェーン落ち
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) 2023年5月27日
第2計測ログリッチとトーマスは10秒差
カルーゾが暫定トップ⏱45'18"
Cycle*2023 ジロ・デ・イタリア 第20ステージ
【タルヴィーズィオ 〜 モンテ・ルッサリ】
18.6 km(個人TT ★★★★★)
〜J SPORTSオンデマンドLIVE配信中〜https://t.co/gUvogMeQ5T#Giro #jspocycle pic.twitter.com/d6qC8agywJ
これで、10秒以上は失ってしまい、先ほどの第二中間計測でのリードはほぼ無くなってしまったも同然に!
ですが、赤いシャツの男性の助けもあり、数秒は取り戻せた模様。
この時、実は、赤いシャツのログリッチを助けに来た男性は、なんとスキージャンプ時代のログリッチのチームメイトだったのです!!😳凄い巡り合わせですね!
しかし、これにより、ログリッチの総合逆転に暗雲が立ち込めます。
そして、いよいよ、ログリッチは、激坂区間を抜け、ラスト2kmに突入します。ログリッチは、スロベニア人の大歓声を浴びて、進んでいきます。
その間、総合3位のアルメイダがフィニッシュし、暫定1位の45分05秒でフィニッシュ。
残り1km
現在のバーチャルリードは、15秒!!
チェーン落ちでロスしたが、再び15秒差を叩き出した。このタイムだと、逆転できるかは、50-50の状況!
When every pedal stroke brings you closer to legend 🔻
— Giro d'Italia (@giroditalia) 2023年5月27日
Quando ogni pedalata ti avvicina alla leggenda🔻@expo2030#Giro #GirodItalia pic.twitter.com/NofIdlIMYL
そして、ゴールラインへ!!
タイムは、なんと!暫定1位の44分23秒!!これは、アルメイダよりも、42秒も早いタイム!チェーン落ちしながら、このタイムは衝撃的です。
さあ、トーマスは、26秒のリードを守り切れるのか?
残り800m
トーマスもいよいよ最後の激坂に入ったが、ペースがあまり上がらない!
そして、トーマスとログリッチのバーチャルタイムは… 35秒!!!
これでは、総合逆転が起こってしまう!
最後の激坂を終え、フィニッシュラインへ行くが…
タイムは、2位の45分03秒!これは、ログリッチよりも40秒も遅いタイムだ!!
これで、26秒のリードがひっくり返り、逆に14秒のリードをログリッチが奪う形になった。
ゲラント・トーマスが区間2位でフィニッシュ⏱45'03"
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) 2023年5月27日
プリモシュ・ログリッチが逆転総合優勝
Cycle*2023 ジロ・デ・イタリア 第20ステージ
【タルヴィーズィオ 〜 モンテ・ルッサリ】
18.6 km(個人TT ★★★★★)
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信中〜https://t.co/gUvogMeQ5T#Giro #jspocycle pic.twitter.com/fBTHzgxm5t
何というレースだっただろうか!?
#Giro 🇮🇹
— Team Jumbo-Visma cycling (@JumboVismaRoad) 2023年5月28日
Nail-biting TT🫣💖 pic.twitter.com/7PFEYPkNQ2
チームメイトの反応😄
これで、総合は、
1プリモシュ ログリッチ
2 ゲラント トーマス +14
3 ジョアン アルメイダ +1.15
そして、マリア・ローザに!!
🇮🇹 #Giro
— Team Jumbo-Visma cycling (@JumboVismaRoad) 2023年5月27日
All the 𝐰𝐨𝐫𝐤, all the 𝐬𝐚𝐜𝐫𝐢𝐟𝐢𝐜𝐞𝐬.
This piece of art is really worth it. 😍 pic.twitter.com/SkMgPnzUfF
ハイライト
【ハイライト】ジロ・デ・イタリア 第20ステージ|Cycle*2023
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) 2023年5月27日
山岳個人TTで全てに決着をつける、実力ある選手たちが好成績を叩き出しプリモシュ・ログリッチが総合タイム26秒差に挑む、トーマスは守ることができるのか?!#Giro #jspocycle
ジロ・デ・イタリア再生リスト 👉https://t.co/K38Nl0QgL7 pic.twitter.com/ejMPwVwjUa
3. ピンクジャージでローマへ
4年ぶりのジロで、初のマリア・ローザでのローマ到着となった。4年前の忘れ物を取り戻した形になった。
いや、最終日前日のTTを乗り越えたという点では、3年前とも言うことができる(3年前のツールでの最終日前日TTでの逆転負け)。
ログリッチが、初のジロでの表彰台の頂点に立った!
🇮🇹 #Giro
— Team Jumbo-Visma cycling (@JumboVismaRoad) 2023年5月28日
Primoz Roaarrrrglic! 🐯😉
What a victory! 🤩 pic.twitter.com/0OoRVJVxNa
そして、息子のLev君と一緒にテレマーク⛷
Wテレマーク
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) 2023年5月28日
Cycle*2023 ジロ・デ・イタリア 全21ステージ
〜J SPORTSオンデマンドで見逃し配信中〜https://t.co/bWTO0luKhj#Giro #jspocycle pic.twitter.com/ZGWWliieK7
ところで、続く最終日のフィニッシュも、素晴らしいものとなった。
何と、総合2位のトーマスが、元チームメイトであるカベンディッシュをアシストし、そのカベンディッシュが、スプリントを制したのだ!
縦に長く伸びた状態でフラムルージュ、各チームトレインを組めていない中、マーク・カヴェンディッシュが今大会初勝利!ジロ通算19勝目
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) 2023年5月28日
Cycle*2023 ジロ・デ・イタリア 第21ステージ
【ローマ発着】126 km(平坦 ★)
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信中〜https://t.co/V6LTUCGeym#Giro #jspocycle pic.twitter.com/2JfDfzyhAQ
そのカベンディッシュは、今季で引退を発表していて、もちろんこのステージがラストジロとなる。
レース後、13秒にもわたるトーマスとカベンディッシュの抱擁🥹
13 seconds to explain why we love this sport 🥹
— Giro d'Italia (@giroditalia) 2023年5月28日
.
13 secondi per raccontare come mai amiamo questo sport 🥹#Giro #GirodItalia pic.twitter.com/Z3E3yIsumX
意外と、超大作になってしまいました😥
最後まで見てくださった方は、ありがとうございました🙏
また、自転車ロードレース🚵♂️に関する記事はあげるかもしれませんが、今のところは計画していません。